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三ノ沢岳

 89年3月 中央アルプス三ノ沢岳テレマークツア 太田氏と三の沢岳
 中央アルプスでテレマークと言うと、果たしてどこを滑るのか、と言う感じである。しかし、この三ノ沢岳は是非お勧めの山である。何と行っても主稜線から離れていて、静かであることと、さらにピラミダルで形の良い山である。下部には三ノ沢カールが広がっており、地図で見る以上に実際は楽しい山である。また日帰りの僅かな登りの極楽コースであることも付け加えたい。
が、なにぶん3000m級の山であることで十分注意した装備で当たりたい。
 金曜日の夜、太田氏のスズキジムニーのエンジンを轟かせて一路駒ヶ根インターを目指す。途中の諏訪SAで運転手を交代して行く。しらびそ平にはまだ暗い内に到着し、仮眠をとって朝一番のロープウェイを待つことにする。
 朝一番のロープウェイには、ほどほどの乗客が乗り込んでいた。大半が千畳敷散策の人たちだ。一部木曽駒ヶ岳を登るような装備の人たちもいるがスキーを持っているのは我々二人だけである。三の沢カール底で休憩
 千畳敷につくと、さすが3月である。まだ峻険な岩場の宝剣岳も真っ白に鎧をつけている。天気も上々で気をよくしてシールをつけて出発する。先ずは2830mの極楽平を目指して200m程の登りである。極楽平への主稜線は雪比が出ているので、雪比を越えやすい場所を選んでいく。稜線にでると目指す三ノ沢岳が大きく迫って見える。真っ白であり、感動する。三ノ沢カール等やコースの地形の確認をしたいく。稜線は風で雪が飛ばされており、極楽平では僅かであるが、青光がする氷に覆われている。つい先日、中央アでの遭難話を聞いたばかりだし、迷わずアイゼンを付けることにする。
 さて、いよいよ2600mの三ノ沢カール底を目指しての滑降である。が、固い雪でもあり、恐る恐る滑っていく。快適な滑降と言う訳には行かなかったが、三ノ沢カールの展望も優れていて良かった。カール底は平らな地形で休憩するのに最適な所である。空木岳や南木曽駒の展望も良い。
 ここからシールを付けてしばらく登るが、傾斜も増してくるのでアイゼンとピッケルに切り替えて登っていく。山頂につながる尾根沿いに登っていくと小さなピークを越えた先に山頂がある。山頂よりは御嶽山や黒々とした木曽谷が見渡せる。山頂は狭い。
 大展望を楽しんだ後は、逆にカール底を目指して滑っていくわけである。しかし、山頂より少し滑った所で、アイスバーン上のターンで転倒し、滑落してしまった。ほんの10m程度であるが、時間が止まった様に滑っていく様が、スローモーションで記憶の中に焼き付けられた。ほんとうにヤバイと思った。三ノ沢岳は、ピラミダルな山なのでいっきに下の谷まで1500mほど落ち込んでいる。(この時の板はカザマのダブルキャンバーの細身であり、今となっては信じられない板を滑っていた。)
 三ノ沢カール底で二度目の休憩をして極楽平まで登り返して、千畳敷に滑り込む。午後をまわっているので、雪も緩み、グサグサの雪質に悪銭苦戦してロープウェイ駅にたどり着いた。日帰りでダイナミックな山行がてきる良いコースである。