課題の一つであった剣の北方稜線に行ってきた。いゃ〜、もう行かないだろうが厳しいところであった。小窓と剣の間の道は、まぁ良いのだが、やっぱり赤谷山から池の平山までが堪えた。道が無いのはシンドイ。
そんな計画を佐藤さんがして頂いて、3人揃って出かけたのである。東京組を糸魚川駅でピックアップし一路馬場島を目指した。馬場島はさすがに平日と言うこともあった閑散としていた。準備をしてブナクラ谷の登山口まで林道歩きである。そうそう、今回は軽量化のためビール無しなのである。車の中に下山用に置いておいた。
ブナクラ峠の最後の水場で、各自大量の水を確保する。この先、綺麗な流水は当分拝めないのである。私は1.5g+2.5gの計4gを背負いブナクラ峠の急登を行く、、、超汗がダラダラで頭に巻いたタオルから滴り落ちる。

■8/4 馬場島6:45〜ブナクラ峠10:00/20〜2015m11:23/40〜赤谷山12:30/50〜白萩山と赤ハゲのコル14:00
■8/5 白萩山と赤ハゲのコル5:00〜赤ハゲ5:40/6:00〜大窓8:08/40〜大窓の頭9:50/10:20〜2561mピーク11:27/40〜池の平山12:20/40〜池の平小屋天幕場13:40
■8/6 池の平小屋天幕場4:05〜小窓5:40/6:10〜小窓王の肩7:50/55〜三の窓8:10/25〜池ノ谷乗越9:05/40〜剣岳山頂11:08/30〜2600m12:30/45〜早月小屋13:24/40〜馬場島15:53。その後上市へ。
■8/7 上市の某公園〜某プール温泉(巨大野湯)〜帰省

(1)ブナクラ峠

大汗かいてブナクラ峠へ。ここまで3人を抜いて今日はじめて到着した模様。天気は雲が出始めている。
⇒(2)赤谷から下る
赤谷山頂はガスの中、剣の展望は明日に持ち越されました。さて、ここからは登山道はありません。かすかな踏み跡のみが頼りです。・・・が踏み跡もサッパリ解りません。
(3)8月4日の天幕場だった所
赤谷からの下りで時期に踏み跡も消え、or踏み外しヤブに突入。超悪戦苦闘しながら潅木とササとハイマツを漕いでジワジワと前進した。どうも踏み跡は黒部側の斜面にある模様だが、やっぱりどうしても解らないのである。
白萩山山頂を越して、ほうほうの体でたどり着いたのが
赤ハゲとのコル。ここを逃すと大窓までもう雪渓は無い。本日はここまでとして池塘脇に天幕。池塘は結構綺麗で、こみの水で体の汗を落としてサッパリした。しかし蚊が多いには参った。(以降暫く蚊との縁は切れなかった。)
夕方少し雨となったが夜からは回復し翌朝は快晴である。向こうの雪渓の残る山は赤谷山。
(4)8月5日 やっと目指す剣が見えた
白萩山と赤ハゲのコルよりは踏み跡を慎重におって登る。踏み跡と言っても全く解らない部分もあるし、潅木で完全に覆われていたりする。が、ヤブを進むよりは格段に速い。
赤ハゲ山頂はハイマツの中であったがここから初めて剣が見えた。まだあんなに遠〜い。
赤ハゼと白ハゲの間にはいくつものピークがあって全く疲れます。
(5)白ハゲ手前の難所の岩峰
結構ここが核心部みたい所です。左側は切れているので右からトラバースで越えますが、最後が行けません。両側が崩れて急峻となっていて。ホールドの石や足を乗せる石ずグズグズの土砂に埋もれた感じで浮いている様に見えます。信用置けない石なのですが、信用して越えました。ホッと一息。
(6)核心部をお助けロープで越える
あんまり迫力が無くなってしまっていますが、ここは出口付近でもう大丈夫地点です。入口はほんとうに怖いのですから。ヒビリますな。ここを越えると白ハゲ手前のコルとなります。
(7)白ハゲ手前のコルより越えてきた藪山
向こうは毛勝三山、手前は赤谷と白萩。雪渓の残るコルからが本日分です。
(8)白ハゲと剣岳
このコルではキジウチ一発しました。場所が無いので、踏み跡脇なのです。まぁ人も滅多に来ませんから許してもらいましょう。勘弁。
(9)白ハゲ山頂からの剣
やっとの思いで激ヤブを漕いで行くと、なんと白ハゲ山頂はとっても気持ちの良い草原の山です。赤谷と同様に良いところです。剣が眼前に迫っていて素晴らしい景色です。ミヤマダイコン草?の黄色の花があちらこちらに、チングルマは綿毛となっていました。雷鳥の親子連れなんなかもいたりしてとても自然豊かで素晴らしいところなのです。人が滅多に来ない山ですから。
(10)さて大窓目指して下降開始
剣を正面にして大窓への下降です。最初は草原の下降で良いので゛すが、時期にヤブなに突入です。岩壁や急なルンゼもあるのでルートファインディングが難しいです。尾根沿いに下降、尾根は途中で左に折れていきます。最後は急な草付か岩壁っぽくなるので右手の斜面に入り、岩壁を巻きつつ大窓に辿りつきました
(11)その大窓直前
一番高いのが白ハゲ。右手の尾根を下り、尾根から写真では左手の沢筋っぽく見える部分に入り、手前の岩壁を巻いたがんじです。
(12)大窓雪渓
この大窓はスキーで登高しも白萩川を下降するので知られたコース。ここで雪渓より流れの始まる水でを補給です。

⇒(13)大窓の頭への最後の登り
大窓よりいったいどこを登るの???と疑問を感じる超急なヤブ山に見えるが、登ってみると意外にもアッサリ気味に登れた。


→(14)の続き
ここは2571m峰から下ったコルから小さめの岩峰を越えるのにトラバースし最後は岩登りとなったところ。空身で確保して登り、上からザイルを足らしてもらった場所です。
↑(13)の続き
大窓の頭へハイマツの急登から這い出ると素晴らしい剣の展望が広がる。白ハゲ山頂からの展望も良かったが、こちらもさらに素晴らしいのである。

←(14)大窓の頭より池の平2561峰までは、岩峰のトラバースがあります。黒部側をザイル確保での上りもある。確かこの間が最も悪い所だったと記憶。(でも最悪だったのは赤ハゲと白ハゲの間の両側急なガレの浮石?トラバースだったか。。。よく覚えていない。)
(15)池の平山への最後の急登
コルから見上げる池の平山はそんなに高くは無いものの右手は崖、ルートはどこを取るのだろうかと悩んでしまう。踏み跡を追うと目の前の岩壁に残置ザイルが風化した状態で足れていた。ちょっと勘弁してよ的な状態なのでこれはパス。岩壁下を左手の急なルンゼに踏み跡っぽいのが伸びていてこれを行く。頼りになる木も少ないいやらしい場所の登りとなってしまった。
右上 (16)池の平山への最後の急登(ルンゼが危ないし)
ガレたルンゼに踏み跡が続きも最後はハイマツと潅木の枝を握り締めた木登りとなってしまう。・・・しかしどうやらこれが正解のルートで上部の潅木とハイマツの中に突入すると踏み跡もシッカリとしていました。いゃぁ緊張するなぁ。
(17)池の平山より見た2561m峰
実は2571m峰には消えかかったペンキで池の平山と書いてあった、それに地図の池の平山は2555mで向こうの方が高い。よってやっぱり正統派池の平山は2561m峰かも知れない。しかしあそこに行くのは大変なのでとりあえず手っ取り早い2555m峰を池の平山にしてしまったのかも知れない。
(18)池の平山のお花畑から見る剣
池の平山まで来たら、もうバテバテ。さらにこの2日間拝見できなにかったシッカリとした道がある、おまけに下方には小屋も見えている、と言うことはビールも売っている。と、言うことはもう小屋まだ下るしかありません!と、言うことに三人の結論が落ち着くのでした。途中、お花畑も広がり先ほどまでガスっぽかった剣にも青空が広がります。
・・・しかし本日の目的地は、三の窓か小窓としていたので明日は早立ちしなくてはならないのです。
(20)お花畑を下る
シナノキンバイの黄色の花が印象的です。下には池の平の池と池塘も見えています。やっぱり登山道は便利だ。
テント場でユックリと静養した。
(19)小窓雪渓に朝陽があたる
昨日は充分にビールも飲んだので早々に寝た、翌朝は2時起床、4時発をした。鉱山道の小雪渓の横断地点で暗すぎてルートを見失い時間ロスをしたが無事小窓雪渓に入り込み、少しの登りで小窓に達した。小窓では雷鳥のお出迎え、池の平山方面には小窓雪渓からのガスが勢いよく流れていた。

(21)小窓王下の雪渓の横断
小窓からはシッカリとした踏み跡がついており、それを追々登ってゆく。所々解り難い部分もある。小窓の頭へ上がる道を分けてトラバース道を進むと小さな雪渓となり、ここは雪が切れた上を越す、少し行くと目茶急な雪渓の横断となり、アイゼンを付け横断する。アイゼンが無いとやばそう。
(22)小窓王の直下を登る
雪渓のトラバースが終わると幾分下り気味にトラバースが続き、その後小窓王への急登が始まる。小窓雪渓が随分と下方に見えている。池の平山も急峻な感じで聳えていた。道はシッカリしているもので安心。高山植物も咲いている。
(23)小窓王肩へ
道は平らになり小窓王の肩に着く。小窓王の絶壁の向こうには剣が見えてくる。すごい迫力で反りあがっており、ちょっと感動的な景色であった。・・・剣本峰はさらに右手なのではあるが。
(24)小窓王の肩より三の窓へ下る
この下りもかなり危ない下りで、全部浮石の急斜面を下る。いつ小窓王の絶壁より岩が落ちてきてもおかしな無く、サッサと下りたいところだった。ちなみに写真左手側は池ノ谷左俣の急な谷に落ち込んでいますので、ズルっとやって落ちたら大変なのです。
(25)三の窓の安全地帯に到着
左手より断崖に沿って下ったのです。ガスが出て気色悪いですが、晴れていても気色悪い道でしょう。
さて三の窓はうわさ通りにキジの香りがするキジの窓と化している様でした。テント場は池ノ谷側にいっぱい作ってあります。岩屋さんの聖域なのです、ここは。
(26)三の窓雪渓
岩登りをしている三人を発見(ちょうど写真中央のスカイラインを登っていました。)
(27)池ノ谷左俣
鋭く切れ込んだ谷である。テレマークで滑ることも可能かもしれんが両岸からの落石で落ち着かんだろうなぁ。
(28)チンネと池の谷ガリー
右手のガリーを登って池ノ谷乗となる。左手はチンネの岩峰で日本離れの景観が広がる。
いゃ〜、さすがに剣の北方稜線は気が抜けないところが多いですね。これから登る池の谷ガリーも延々と岩が堆積していて岩雪崩なんかに合ったらイチコロですよ。久しぶりに緊張感のある縦走ですなぁ。そんな中の三の窓はノンビリしていて良いところなんで゛すが、問題はキジですね。
(29)池ノ谷ガリーを最後を詰める
三の窓より踏み跡を追って池ノ谷ガリーに入る。三人それぞれ距離を置いて登ることにした。ガリーの下部から傾斜もそんなんでは無いのですが中間辺りから結構急で踏み出す足がズルズルと石ころと一緒に落ちます。途中の大岩の乗り越しに苦労して、右岸の岩峰基部よりに進みます。大雑把に言うと中間辺りに踏み跡、右岸チンネ岩峰基部に踏み跡の二つがありますが、どちらでも良いので登り易いのを勝手に選択して登るのです。約1時間弱で池ノ谷乗越に到着です。振り返れば小窓王と、一昨日来ヤブをかけ分けて進んだ池ノ平山北方の稜線がバッチリ見えていました。
(30)池ノ谷乗越よりの長次郎右俣と八峰
右俣を登ってくる方、一人。チンネよりもこれから進む剣方面の岩壁よりも人の声がします。ここは狭いコルです。・・・剣方面よりの岩峰から登山名が゜3人降りてきましたが、コル上15m位のところで落をしてしまい、なんと我々の方に来ます。私は逃げるのが送れてのでコルへの最後のバウンドを見極めて左か右かにかわそうと・・・、幸い誰も怪我はありませんでした。ビビッたなぁ。
(31)八峰を背後に登ります
池ノ谷乗越より右手の岩壁を登ります。下るのはいやなとろでしょうが登りは楽勝です。登り切ると平になった稜線で展望が素晴らしい。八峰は鋭い岩峰を累々と連ならせており、迫力があります。
ところで随分昔に池ノ谷乗越から剣山頂まではガスの中を歩いたことはあるのですが、その時どういうルートで行ったのか全く記憶がありません。あるのは持った岩がスポっと抜けてヤバイ思いをしたことだけです。今日は天気もマァマァなので気持ちも軽いですぞ。
←(32)その登り切った平らな場所よりの剣山頂
また゜まだ先で累々と岩峰が連なちょりますなぁ。


→(33)長次郎雪渓と熊ノ平
熊の平にはテントがはってあります。この辺りの雪渓を来年辺りはテレマークで遊びきらないといけません。
(34)長次郎左俣コルへは懸垂下降で
剣山頂へは概ね長次郎側を巻きながら進む。スパッと切れているところを跨ぐいやらしい部分もあったりする。長次郎左俣へはいろいろルートがある様なのだが、最後は稜線沿いに進んでしまったら、ちょっとコレ下りるの?的な状況となり、本日最初の今山行唯一の懸垂となってしまいました。どうやら長次郎左俣へはこのルートの他に巻くルートもあり、途中から巻く踏み跡っぽいのは確かにあったのです。
(35)長次郎左俣より剣山頂に向けて登る
またしてもいやらしい岩場の登りとなりました。が、写真てで見るより楽勝に登れます。ここを登りきると剣はもう間近です。さてさて、最後のガンバリをしましょうか。
(36)長次郎左俣と源次郎尾根U峰
登り切ると展望良い稜線にでます。おぅこれまた数年前に行った源次郎尾根(写真右手)がよく見えています。あのU峰から下ってしまったのですが、山頂は近かったのですね。もう危険な所はどこにもありませんので楽勝です。
(37)とうとう着きました。剣山頂。三日目です。
やっぱブナクラからの道は遠いわ。
山頂はいっぱいの登山者で埋まっていました。さすがに夏・剣です。我々はここで大休止、ハーネスももういりません。祠のある山頂で記念写真を撮って頂いてから、疲れた体にはきつい核心部の一つの長い早月尾根の下りです。先は長いのでまぁ行きましょうか。昨年10月来の剣を後にしました。
・・・途中早月小屋まて三人一緒に下り、私は下山時のビールを冷やすため先に下りました。小屋よりまだ1500m標高差の下りです。一度だけ休憩して足裏が痛くなりつつ馬場島着です。川にビールを6本冷やしていると夕立です。・・・下山したメンバとビール6本一気に飲みました。その後上市の温泉で汗を落としてスーパで買出し、某公園て泊、翌日は巨大河原の野湯を楽しんで帰省。



早月尾根に咲いていた、タカネマツムシソウ



こちらも早月尾根に咲さいていたイワベンケイとミヤマオだマキ
その巨大河原の野湯
今回はたまっている水は全て温泉で、熱すぎるぐらいです。上流の源泉付近はとても熱くて入れません。下の方でも熱いです。お隣りに流れる沢で体を冷やしながら入浴です。しかしメジロが凄かった。お尻に二か所噛まれました。

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剣岳 北方稜線(馬場島〜赤谷山〜剣岳〜馬場島)


歩行:27時間43分(休憩含む)  メンバー:佐藤、太田、塚田
場所:北ア             記録日:2005年8月4日〜6日