ホーム[2002年の山行2001年の山行][2000年以前の山行][テレマーク][源流釣][温泉山行][花の山行][低山巡り][地域別][百名山
テレマークの分類→【北アルプス信越国境上信国境上越国境尾瀬周辺北信五岳周辺八ヶ岳周辺東海北陸・中央/南アルプス東北

双六周辺テレマーク

黒部源流の山々2001年4月29日〜5月2日 長年の悲願、双六周辺の超極楽的な山行に出かけた。単独(最終日は佐藤氏と合流)
前から行きたいと連発していた、双六テント場ベースの山行の出かけた。一人だが、その分滑りを楽しむ計画。ビールも小屋が営業しているので、それを当てにして持っていかない。軽量化しないと滑りを楽しめないのである。
29日 たいそう疲れて、双六小屋前のテント場へ
5:05 曇り空である。新穂高温泉のゲート手前に車を駐車し、出発。スキーは直にシール歩行ができるだろうと判断し、手で持って行く。ちょうど二組が私の前を歩いている。穴毛谷は昨年の大雪崩の痕跡がまだ残っている。林道の15m上程度まで木々がなぎ倒されたままである。
6:10 1340m、やっと雪が切れずに付いている。もっと早くスキーが使えるかと思ったが以外に少雪なのだろうか。ワサビ平小屋は営業しており、外人さんの親子ずれがテントを張っていた。この先の谷が林道を横切る場所は、どこも雪崩が押し出ており、雪の山を越えなくてはならない。特に秩父沢出合の雪崩は規模も大きく、スキーを脱いでのデブリ越えである。テント設営完了
7:20 やっと広大な秩父沢の出合。弓折岳が一応見えている。先行する何組かが、ここで見渡せる。四組程度が先を行っている。ひろい秩父沢を登りやすい所を登れば良い。秩父沢そのものは雪渓の下で何も見えない。
9:15 標高2020m地点に達する頃、天気は回復し晴れてきた。日差しが強く感じられる。ちょうど鏡平へ入っていく沢が右手から入ってくる。大ノマ乗越経由のルートをとってそのまま直進する。雪渓の中に一本だけ立っている木の横で大休止をする。振り返ると、槍から穂高、乗鞍が見渡せる。このあたりからだんだん疲れが出てきて、20歩登っては少し停止する状態になってしまう。大ノマ乗越へはデブリも出ていたが、気になるような状態では無かった。
11:10 大ノマ乗越に到着。大展望。既に3人程の跡があった。ここから双六谷になるべく高度を下げず、入りたいと思ったので、トラバース気味に進むが、とても木々の他いがいと岩稜があってあきらめる。どうも皆あきらめて、素直に双六谷へそのまま滑り込んでいる様だ。重い荷物でのターンは厳しい。いくらか滑っていくと、斜度も緩みトラバースし易い地形となるので、トラバース開始。結局2245m地点の谷に降り立った。ここでシールをつけて本日の目的地、双六テント場に向かう。双六谷は、最近夏に何度が通っているが、雪に閉ざされていると、また違った趣がある。
13:20 二俣に到着。右に入る。左はそのまま双六南峰に突き上げている。もうテント場は、近いのであるがいっこうに足が進んでくれない。双六池への最後の緩やかな登りは、ほんとうにしんどかったくらいである。鏡平方面への縦走路に人が向かっているのが見える。最後だから頑張ろう。
14:00 テント場着。今日はこのままテントで休憩とする。小屋でビールを仕入れて一人で乾杯する。やっぱ美味い。テントは結局4張り。3張りが単独、一張りが男女のペアだあった。夕方より雨となり、夜半には雪、そしてまた雨となった。
モミ沢源頭部を滑る30日 朝から雨、停滞後、夕方から快晴。ちょっとモミ沢へ。
5:30 起床。ぐっすり眠った。日頃の睡眠不足を挽回できたようだ。雨は、相変わらず降っており、天気予報では午後から晴れと言っている。まぁそれを期待して朝飯を頂いて、のんびりした後また寝る。
10:00頃 雨はガスとなった。雷鳥はこんな天気の時が好きなようで、「ごぅうー」と鳴いて、あっちこっちに飛んでいって居る。昼飯はラーメン。また昼寝をする。
13:00過ぎ ガスの中であったが、暇なので双六東面で遊んでみることに決めて出発。全く先が見えない中、トレースを辿って2750m付近まで登ってみた。さぁ滑降開始。雨が湿った雪となって重たいが、快適に楽しんだ。ものの数分でテント場へ戻る。
14:00再度、東面に出かける。相変わらずのガスだったが、2800m付近まで登ると、ガスが流れて、視界が広がった、が直ぐにまたガスの中。天候が回復してきていると実感した。今度は何故か3度も転倒してしまった。テント場に戻ってしばらく外にいるとガスが見る見る晴れていく。東面もキッカリ全部見えるし、北方面の空は青空も見え始めている。ラッキー。
16:00 完全はガスは無くなり、青空が拡がってきている。これはチャンス、と思い、時間が遅いがモミ沢源頭を滑降しに出かけた。双六小屋前から、源頭が始まる。大きな斜面である。北に向けて緩斜面の中を快適に滑っていく。鷲羽岳が美しい。50m程下ったハイマツが出ている部分で谷は二つに分かれるが、右に入る。ここから少し急になるが快適そのもの。樅沢岳よりのデブリを避けて、2250mの二俣まで一気に滑降した。最高に快適な斜面である。双六岳からの谷と合流したこの先のモミ沢は狭まって湯俣川につながっている。帰りは双六岳からの谷を登り、小屋の上部に出て帰った。途中から見えたモミ沢源頭がまことに美しかった。
5:40 テント場に到着。早速冷えたビールで一人乾杯。今日も早く寝る。明日は待望の天気の様である。
1日 双六岳、三俣蓮華岳を経て、岩苔乗越へ。そして樅沢源頭滑降からモミ沢を登りテント場へ。雷鳥と穂高双六カールと槍
4:30 起床。快晴である。
5:50 出発。まだ誰も出かけていないようだ。先ずは双六東面を登り、双六岳を目指す。標高を上げると、槍から穂高が見渡せせる。双六の山頂稜線にでると、雪は飛ばされているもののシールを使いそのまま山頂に立つ。ちょうど私の一足先に、雷鳥が山頂に立っており、私が行くと譲ってくれるように、どこから飛び去っていった。
6:50(以降時間が不明) 双六岳山頂。360°の大パノラマが楽しめる。どちらを見ても素晴らしい景色である。来た甲斐があると言う物だ。さて、ここからシールほとってまだコチコチに固まっている稜線づたいに滑っていく。右手に双六のカールが雄大に拡がって魅力的に誘っているが、先ずは丸山を目指していく。固いバーンなので板がゴトゴトと音を立てている。ほんの僅かで丸山とのコルに到着し、スキーを引きずって山頂に立つ。黒部五郎岳は、双六よりこちらの方が、キリリとした姿で眺められる。どちらを見回しても素晴らしい。三俣蓮華岳へは、僅かにな下りと登りで到着。
三俣蓮華岳から鷲羽岳がひときわ大きく見える。三俣山荘は、1階部分も全て見えている。風の通り道になるのか以外と雪が少ない。三俣蓮華山頂から三俣山荘へは、少し稜線を行ってから右手のカールに入って行く。山荘までノンストップで気持ちよく滑り込んでいく。山荘近くに二人連れが居た。こちらはそのまま黒部源流に滑り込んでいく。
源流へもなるべく登り返しが少ないように右にトラバース気味に入っていくが、斜面を見ていると山荘から左寄りに、源流に一直線で滑降するほうが楽しめそうである。
黒部の源流帯は、夏に何度も来ているが、また違った趣でよろしい。白い谷となっている。黒部五郎岳がちょうどカールをこちらに開いた角度で見えている。さて、ここから岩苔乗越までたいした登りでは無いが、結構時間を費やして到着した。乗越にたつと水晶岳が黒々とそびえ立っている。また高天原へ白い広大や斜面となっていて、ちょっと誘惑される。まぁここは次回として残して置いた。三俣山荘までは来たルートで戻る。黒部源流の滑りは、斜度も緩くてたいへんゆったりと滑れる所である。やっぱ良い。黒部源流部(祖父岳)弥助沢に入り込む前に休憩
三俣山荘まえまで登り帰して、大休止を取る。ここからの槍は、いつ見ても美しい。ずいぶん前にここに初めて来たときも感動したが、今日も感動できる。
さて、本日最後の滑降、メインとも言える湯俣川源流の弥助沢の滑降となる。弥助沢は、三俣山荘からいきなり滑り込めば良いだけである。鷲羽岳よりに弥助沢の本筋が入っているが、山荘よりすこし右手に入っても良さそうである。私は、弥助沢の本筋を滑ってみた。鷲羽岳から落ちてくる土砂で雪が少し茶色くなっている。滑降は、斜度もそこそこあってあっという間に樅沢と合流する2100mの平坦部に滑り込んでしまう。ここまでがハイライトであったはずだが、ほんとうに僅かな時間で滑り終えてしまうことができる。振り返るともう鷲羽岳も見えない。こう少しゆっくりと滑れば良かったと後悔もしてしまうぐらいである。
帰路は、昨日滑ったモミ沢を登り帰して行く予定なので、く2030m付近で合流するモミ沢まで右岸の樹林帯の中を滑っていく。湯俣川はところどころ雪が空いていて流れがでている。
合流点で休憩した後、シールをつけて登り出す。しばらくは、両側の斜面が押し寄せて狭い谷の中を登っていくが、上がるに従って広い谷となって行く。昨日滑って自分のシュプールが良く見える。
最後は急登であり、何度も立ち止まらなくてはならない程であった。14時キッカリにテント場に戻る事ができた。今日は疲れたが、最高の山行であった。夕方、18時頃、佐藤さんが現れたので、私のテントに入ってもらい一緒に酒を飲んだ。天気はガスが出て、悪くなってきている。明日はあまり期待しないで寝た。穂高を望む
2日 新穂高温泉に下山
昨日とうってかわってどんよりした天気である。雨が降っていないだけまし。今日は、下山なのでのんびりして朝食をとったりする。何組かがやはり下山の様で我々より早くテントを撤収して新穂高だろうか、下山している。弓折岳直下の大斜面
大ノマ経由で下山する山スキー二人連れがいたので、我々もそうすることにしたが、少し行って雪が結構固いし、大ノマまでの登りが、やはり厭になってしまったので、稜線にアッサリと変更する。(・・これが良かった。) 稜線に上がると以外にも、曇り空ではあるが槍〜穂高がクッキリと見え、弓折岳まで展望を楽しみながら歩けた。
弓折山頂からそのままテレマークで降りようとするが、結構急斜面なので、少し下った所から、滑降を開始する。急斜面だが、斜面は広く、ザラメで気持ちよく飛ばして滑っていく。気になるのはテントが詰まったでかいザックだが、かまわず大滑降の雄叫びを上げて、鏡平下の2150m付近まで一気に滑っていく。当初この斜面は期待していなかった斜面であったが、最高の斜面であった。
休憩しているし、秩父沢方面からガスが流れてきて、あっという間に秩父沢全体が濃いガスの下になってしまった。秩父沢でも大滑降を楽しみにしていたが、全く視界が無い状態となので、ゆっくりと滑っていくしかない。突然ガスの中から登山者が現れたりして危険である。
とにかくここはだだっ広いので、視界が無くても最初は気ままに良い斜面を選んで行けるが、1500mでの林道との合流点に出るために下るに連れて右よりに滑って行く。おばさんおじさんの大パーティを抜き去ると、直ぐに橋についた。ちょうどガスの下際のようで視界も良くなった。ここで歯磨きを久しぶりにする。人世界の入口なので、一応歯磨きということだろうか。
林道を気持ちよく滑ってワサピ平小屋に着いてビールで乾杯をしていると、雨がポツポツリ。先を急ぐ。林道は、雪がかなり来たときよりも消えている。僅かに残った林道脇の雪を便りに、何とか穴毛谷手前まで、スキーを使っていった。所々、土の上をそおっと渡る所もあったが、よくぞここまで滑った、という感じでスキーをしまう。後は20分程度あるいて、ゲートをくぐり新穂高温泉に到着。帰路は、平湯で汗を流して、佐藤さんを松本駅に送り、私は高速で長野に戻った。良い山行であった。