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爺ヶ岳(2670m)

爺ヶ岳よりの剣 北アルプスの残雪をスキー滑降で楽しむコースの中で、アプローチの良さでは一番であろう。また、山頂よりの展望の良さにかけても抜群なのが、この爺ヶ岳である。標高は2660m程度であるが、山頂より西、南とあかるく開けた源頭は魅力的な大斜面となる。しかし、ここまでスキーを担ぎ上げる人はまばらで、登山者が興味ありげな観客となるのでカッコ良くターンを決めなければならない。雪のゆるむゴールデンウィーク頃がベストシーズンである。剣に向かい快適に飛ばすことが出来、至極の時間が得られるコースである。
 扇沢駐車場の手前、扇沢右岸(爺ヶ岳登山口は扇沢左岸)の橋の横に駐車する。扇沢右岸に沿って砂防堰堤建設用の車道があり、この道を進む。雪が付いたら(この時は最終堰堤の手前で)スキーで進む。緩やかな扇沢を進むと左手に岩小屋沢岳の荒々しい岩肌が見える。1729mの三俣分岐までが緩やかな登りが続く。ここより扇沢は名の通り、三方に扇の様に沢を分かつ。
 右手の沢状の急斜面に入る。スキー登行では無理があり、アイゼンをつけて直登する(以後山頂までスキーを使わず)。6本歯では厳しい登りとなる。延々と急斜面が続き一番の苦しい所である。2000m付近で急斜面が緩む。ここを過ぎると左手よりの大きな疎林の斜面が広がり、北アの雄大さを感じ始める事が出来る。このまま爺ヶ岳に向かい直登でも良いが、2330mの南尾根平坦地を目指す。
 やっと出た南尾根より安曇野の展望が広がる。ここよりは、尾根沿いに爺が岳南峰を目指し2350mよりは最後の登りとなり、白沢源頭部の魅力的な大バーン沿いに登る。汗をかきかき南峰へ。南峰山頂は雪に覆われている。剣岳と鹿島槍岳の展望が最高である。爺ヶ岳よりの鹿島槍
 十分休憩を取ったらいよいよ本日の第一ステージ、白沢源頭の滑降である。山頂より南にほぼ一定の急斜度で雄大なバーンが広がっている。山頂で板を付け、急斜度の中に入り、高速ターンでびゅんびゅん高度を下げて行く。ザラメ雪がさらさら音を発てて急斜面をこちらと同じ速さで転がり落ちていく。あまり図に乗って下りすぎると登り返しがきついのでほどほどに。2250mまでかっと飛び滑降し、急斜面を登り返した。
 再度の山頂で大休止。次はいよいよ扇沢滑降である。鹿島槍ヶ岳とお別れし、種池方面に10m程度下る。雪が付いている所からスタートすることとなる。最初は剣岳を見つつ、種池沿いに進み大バーンになった所で南西に向きを変え、ターンを繰り返しどんどん高度を下げる。白沢より広大な大バーンに感動する。注意することは南尾根の西斜面に沿って出ているハイマツが切れた辺りで大きな尾根を南に越える。越えた先には、また大バーンがあり、ターンが気持ち良く決まる。気持ち良いからといってどんどん下らない事が必要な部分である。2000m辺りでさらに南よりに尾根を超え少し狭いが急な斜度のバーンに入る。実はこれが来たとき登ってきた斜面である。
 先が見えない位に斜度のきつい部分もあるが何なく扇沢の三俣部分に到着し、滑降の余韻に浸りながら、下界から隔離された岩峰群の真っ只中で大休止する。ここまでがこのコースと言っても良い。後は途中デブリも出ている緩やかな扇沢を下って車道に出る。石なども混じった雪であり、板を傷つけないように注意して来た道を返していく。蕗のとうが雪解け水に顔を出していた。
◆コースタイム(7時間15分程度、休憩を含まず)
扇沢右岸駐車場==15分==最終堰堤==1時間==三俣分岐==2時間==南尾根2330m平坦地==1時間20分==爺ヶ岳南峰==20分==白沢源頭2250m==1時間10分==爺ヶ岳南峰==35分==三俣分岐==20分==最終堰堤==15分==扇沢右岸駐車場
◆参考情報
・ 25000図…
・ メンバー…単独
・ 他コース…爺ヶ岳中峰より小冷沢コース(上級以上)、赤岩尾根より西沢(中級)。
・ その他…雪が硬いと転倒出来ない。確実なターンの技術がいる。

以上