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御前谷〜タンボ平

2002-5-1  立山雷鳥平ベース4日目 雄山山頂から御前谷へ〜タンボ平テレマークスキーツア with佐藤氏、太田氏、梅村氏
突然出現の川雄山山頂から薬師岳方面 それにしても29日の晩から降り続いている雨にもうんざり状態でソロソロ飽きてきた1日の朝、ラジオでは午後に天気が回復すると言っている。今日も一日停滞か、なんて思っていると雨音も小さくなり、雨も小康状態の様である。富山県に出ていた大雨注意報も撤回されたとラジオが言っている。10時ごろ、雨は完全に止み、雲が流れていき、日差しも出て来た。
 テントの外に出て、様子を伺っているとなんと一昨日まで無かった沢音がしている。行って見ると、氷の上を水が流れているではないか。まるで氷河の川の様(実際は見たことが無いので想像だが)。丸一日ずっしり降った雨で突然出現した川である。その後解ったのだが、この川も雷鳥平テント場付近で100m程度の川で下流ではまた流れが消えている。あちこちの斜面にもいっぱい亀裂が出来ていた。
 11時、天気もずいぶん良くなってきたので、どこかに行かなくてはならない気になった。とりあえず一の越まで行って見て、時間の余裕があれば御前谷、ちょっと厳しければタンボ平でも行こうかと出発する。アルペンルートを金に物を言わせて使えば帰りは楽である。
 一の越に着くと、青空が結構広がっている。小屋で確認すると黒部平の最終が17時10分なので、これから雄山まで上がり御前谷を滑っても十分に大丈夫と見て、御前谷を目指すことにする。御前谷は今回の一番の目的だあるし・・・。(最悪雪の調子がわるければ反対側の山崎カールと言う手もある。)最上部の滑りを見上げる御前谷へ、雄山山頂からの滑り始める 雄山山頂まで300m程度の登りだが、意外とあごが上がる。完全に雪がなく、夏道そのもので雄山まで上がる。一緒に登る登山者も多い。スキーを持っているのは我々だけである。
 やっとたどり着いた雄山で十分休憩をとり滑降コースの観察をする。佐藤氏と太田氏が祠のある最高地点から出だしの急斜面を偵察に出かけた。昨日の大雨で斜面にクレバスでもあれば恐い。偵察によって山頂直ぐ下の斜面は雪が割れているため、滑り始めは南に少しいった所から開始する。
 御前谷コースのポイントは出だしの急斜面と、2250m地点のトラバースである。今日は誰も滑り込んでいない様で、先行者のハッキリとした跡は無いものの数日前に滑ったと思われる跡がいくつもついている。数日前の先行者は2600m程度でトラバースを開始した様で、急斜面のトラバースで一旦尾根まで行き、また御前谷に滑りも戻っている様である。我々は、2250mの目標の小尾根を確認して出発する。
 最初は南に尾根沿いに5m程度下って雪が着いた部分から尾根沿いに10m程度滑る。これで雪が割れている部分の下に出で、後は御前谷の中央部の急斜面に飛び込んでいけば良い。山頂には、何人かのおじさんおばさんが見ているのでこけられない。先ほど会ったお兄さんも、こんなんとこ滑るんですか、と言っていたが、ここを滑らねばならない。
御前谷上部の滑り(太田氏)御前谷中間部の滑り(佐藤氏) 急斜面に踊り出て、御前谷上部を早くて短いターンで滑り終えていく。エッジも良く効いて特に問題なしの良い斜面である。バンバンと行くと直に斜度も緩やかになり、快適に飛ばせる。ちょうど山頂から200m程度下ったところがカール底の様である。山頂から梅村氏、太田氏、佐藤氏、と順次おりてくる。だれも転等しなくて残念である。(上部で転等するとなかなか止まりそうも無いのだが) 滑りを何枚かデジカメに納めているうちに、皆カール底に集まってきた。滑ってきた斜面をうーんとうなりながら振り返る。やっぱええなぁ、と言う感じ。
 既に山頂は、遠ざかり確認できない。下はこれから滑りおりる御前谷が雄大に広がっていて実に感動的である。あまり時間の余裕も無いので、どんどん滑り降りる。小さなターンだと疲れそうなので、大きく高速ターンで一気に谷を駆け滑っていく。途中数度立ち止まり、息をゼエゼエとやらなくてはならない。振り返ると岩峰に囲まれた素晴らしいコースである。
 そうこうしているうちに目指す2250mの小尾根もどんどん近づいて来る。2250mの小尾根は露岩と草木がでているおり、良く目立つ。少し高めからトラバースを開始して、草木との境の最上部の雪面を通過していき小尾根を越える。そのうちずれ落ちそうな斜面である。
 ここをまで来るともう御前谷は見えない。岳樺が所々はえる斜面を南に行くトラバースの長いトレースが見えている。良く見ると2つ先の尾根上に鉄塔が見えている。鉄塔はその下にもあるが、目指すタンボ平に入る目印の鉄塔は、上の鉄塔の様である。標高をあまり下げずにトラバースして鉄塔真下の小尾根まで行く。今にも落ちてきそうな雪壁の下を通る。この小尾根でスキーを脱ぎ10mばかりツボ足で登ると鉄塔のあるタンボ平との境の大きな尾根にでる。ここからはタンボ平はもちろん大観峰のロープウェイ駅(上の展望台に人が大勢いるのが解る。)が良く見渡せる。
タンボ平へ滑り込む鉄塔のある尾根へ10m程度の登り2200m付近のトラバース 皆、スキーを外して登ってきて一安心の状況である。しかし暑い、喉が渇く。もう直ぐビールの売っている黒部平駅であり、あー待ち遠しい。
 ここで大休止してからタンボ平に滑り込んで行く。我々が大観峰の人から見えているのか不明であるが、ここも観客がいるので注意して決めなくてはならない。しかし、結構雪面は昨日の大雨で、トイ状になったいたりして結構苦労する斜面である。良い斜面を選んで、滑っていくとロープウェィも動き出して、いよいよ格好を決めなくてはならない。なんとか転ばす滑っていくことができた。
 黒部平駅にひと登りして到着。大勢の観光客がいて下界の匂いがする所である。今日で4日目の革靴は、そろそろ防水が効かなくて濡れ濡れ状態である。さっそく蒸れた足を靴から出して乾かし、お目当てだったビールをグイッと飲んで、大満足。あぁー今日は最高である。
 4時15分発のロープウェイに乗って大観峰、そしてトロリーで室堂に4時30分過ぎには戻り、雷鳥平テント場へ目指していく。途中の雷鳥荘でお風呂に入り、さっぱりしてひと滑りしてテントに戻った。

コースタイム
雷鳥平テント場11:00==一ノ越12:45/13:00==雄山14:00/14:30
==鉄塔の尾根14:55/15:10==黒部平15:30/16:15==室堂16:35==雷鳥荘(お風呂)==雷鳥平テント場17:50