2004年11月 今シーズン最初のテレマーク山行は立山。他はまだ雪不足かと思い、大金はたいてアルペンルートに乗り込んだ。前日は六本木で飲んでいて最終の長野新幹線だったので朝が辛かった。が、室堂に着くと白銀の世界で体力回復。・・・しかし少し雪はまだ少なそうな感じ。さてと。
11/20 室堂〜雷鳥平〜小走帯左岸の真砂岳尾根途中〜雷鳥平

尾根から滑り出した太田さん


室堂の天気は視界のある曇り。まぁ天気予報では曇り時々晴れでそんなに良くないのであるが、日焼けしないだけマシかもしれない。室堂でグラサンが破損していることが判明もしたし丁度良い。室堂からは続々と雷鳥平を目指して山屋やボーダーが大量に流れ出ていった。
雷鳥荘からの下りは固い斜面、昨日か一昨日辺りに暖かい天気で表面が融けた様である。滑りにくい斜面であったが、サッと雷鳥平の天幕場に到着した。もう何張りもあり、キレイに雪プロックをこさえてあるテントが多い。
尾根のうっすらパウダーを滑る

雷鳥平に天幕を設営し、さぁお茶でも飲むか、となったが相棒の太田さんがコッヘルを出さない。不信に思い聞くと何とコッヘルは私の担当とのこと。持って来てないもん!となってしまった、困った、このままではご飯も頂けない。と、しょうがなく私が、付近の小屋で借りに交渉しに行くことにした。が、雷鳥平近くの小屋は2軒とも営業しおらず。雷鳥荘まで登り返して、大変申し訳なさそうに鍋の借用をお願いした。そうしたら取って付きアルミ鍋とマナ板兼鍋蓋をくれると言う。感謝である。うれしくなってビールを500mm×9本ついでに買ってしまった。(雷鳥荘謹呈のお鍋は部の大切な装備となった)。
テントに戻って早速お鍋ゲットを祝して乾杯。
真砂岳尾根(?正式名は知らない)を滑る

鍋も手に入れたので安心して遊びに出発した。目指すは大走上部の真砂岳への登山道の尾根である。雷鳥荘からの下りの斜面も数日前の滑降痕が固く溝となった状態なので雷鳥沢も同様に滑りにくいだろう、と判断り結果である。尾根の北側斜面は例年パフパフのパウダーでこれを期待してである。
行くと、尾根は固めではあるが薄っすらパウダーでまぁ滑りよし。北側斜面はまだ岩も所々出ており、ここは遠慮しよう。ちょうど尾根を滑り出す頃、雲がバーッと流れて奥大日岳、それに真砂岳も見えてきた。素晴らしい青空が広がってきた。
大走の緩斜面をノンビリ滑る

尾根は薄っらパウダーで雪煙が舞い上がる。久しぶりの滑降で気持ち良い。これだからねぇー、テレマークは止められんのよね、という状態である。大走の緩斜面の滑りは、真砂岳の白銀と広がった青空でこれまた楽しい。この大走は足慣らしには良いところ。
テントに戻りビールビール。うまい。おつまみは生ソーケージを焼いたもの。夜はトン汁いっぱい食べて19時前に就寝。夕方から夜半にかけて少し雪が降った。風は全く無かった。
11/21 雷鳥平〜雷鳥沢上部滑降〜剣御前小屋〜剣沢上部滑降〜剣御前小屋〜雷鳥沢滑降〜雷鳥平(休憩の後)〜雷鳥荘でお風呂〜雷鳥平

雷鳥沢を登ると天気は回復傾向となった

朝テントから顔を出すと薄っすらと積雪。稜線は見えないが視界がソコソコある曇りの日である。さて薄っすら積雪もあるので雷鳥沢も滑りやすくなっただろう、と言うことで雷鳥沢を登ることにした。ツボ足で行く。(実はシールのメンテをしていなかったのでネチャネチャ状態でとても板に付けるのは勘弁して欲しい状態になっていた。)

雷鳥沢上部で遊ぶ

ウーン想像していたより良い斜面の状態。ではこの辺りで一本、と上部を滑り降りる。登山者の脇を快適に滑る。落ち込む斜面にシュープルを残し、尾根の登山道に戻ってお楽しみ終了。200m弱ほど滑っただろうか。
お遊びをしている間にも上部のガスが張れ、奥大日岳山頂も見え始め、剣御前小屋付近もクッキリと見えてきた。視界があれば剣御前小屋まで上がろう。到着した小屋前には20人位の雪稜装備の方、20人位が山スキーヤーであった。大勢ウロウロしていました。
剣沢へ滑り込む

雷鳥沢を滑って戻るのは時間もあるので、剣沢上部を滑ることにする。ちょうど八峰と源次郎尾根に陽が当たっている。上部にはまだガスが残るが、剣沢へ滑りこんで行った。ウインドクラストしている部分もあるが吹き溜まりを見つければ快適な滑りができた。向こうにはかろうじて後立山も見えている。上部の滑りは他にも滑り込む方が多い。快適に滑る方、ヒックリ返っている方と滑り方は様々だが、皆満足であろう。
剣沢上部の滑り

テレマークのシュプールを残して快適に滑ります。上部の滑りは100m程度下に目立つ大岩が目標地点。この辺りがカール底の様である。稜線から一気にここままで滑って楽しみました。なんとも素晴らしい斜面です。
もう少し先まで滑ると剣沢が落ち込み、八峰がもっと見える場所にでる。本峰は見えないものの源次郎と八峰の荒々しい岩肌が際立っていた。
次回のGWには剣沢下部まで一気に滑りたい。
下りは雷鳥沢、ここも楽しく滑りました。
雷鳥荘へお風呂を入りに良き、玄関で休憩していると声をかける方がいた。私もHPを見ている信州テレマークスキー日記の松橋さんだった。いろんな方が来ている様である。夜は寄せ鍋とビール。
11/22 雷鳥平〜剣御前小屋〜剣沢上部滑降×2回〜剣御前小屋〜別山〜真砂乗越〜大走谷(正式名は知らない)滑降〜雷鳥平〜室堂(アルペンルートで下山)

剣御前小屋に青空が広がり始めた


昨夕から今朝まで雪が降ったり止んだりで5cm程度の積雪となっていた。昨日までの滑降痕は新雪で全て埋まっており、快適なバーンが出来上がっていた。天気は雲りだが、午前中に晴れてくると言っている。まぁトレースがシッカリ付いている雷鳥沢を登ることにする。と、登るとなんと雲が流れて全山快晴の下となった。素晴らしい天気となった。グラサンが無く眩しい。
雷鳥沢をぞくぞくと登る登山者たち

雷鳥荘からは大量の山スキーヤーが天幕場に滑り降りて来る。雷鳥沢もぞくぞくと列をなして登る山スキーヤー。皆この天気を待ってましたとばかりの人の繰り出し方である。我々が先頭集団の最後尾という感じである。
雷鳥沢上部に上がるに従い、素晴らしい展望である。薬師も槍、笠、西には遠く雲上の白山も見えている。まったく予期もしなかった快晴で気合も入ってきました。さて今日はどうしようかと・・・、相談の結果は剣沢と真砂乗越から雷鳥平への沢(大走谷と言うのか良く知らない)にした。
別山乗越上2792m峰からの剣岳

剣御前小屋には人が独り。左上の2792m峰から快適なパウダー斜面の感じ。ここから今日は滑り込もうと言うことで登り上がると何と剣岳の展望が100%文句なしの姿が広がっていた。一緒に入山した写真パーティが剣の写真を撮るため陣取っていた。白馬も真っ白、鹿島も五竜も真っ白けである。奥大日は見下ろす高さである。
剣へは別山尾根の雪稜を辿るパーティが既に入っている様である。今日は登れるでしょうね。


槍、穂高と一緒をに

剣の展望を楽しんでいたら、もう一つの北アの雄の槍・穂高が後ろ側に見えているではないですか。ちょうど太田さんがスキーにワックスを塗っている横である。槍も穂高も真っ白に冬化粧ですね。本格的に冬山の開始と言う日に快晴で遊べて最高っす。
まだ剣沢へは1本のシュプールだけである。2792m峰からの滑降痕は無い。綺麗な雪面に刻んでみましょう。
剣に向かって滑降開始

さてさて、剣の展望も楽しんだので次は剣沢の滑りを楽しみます。さて、気合バンバンで行きますか。ウッヒョーと滑り込んでいきます。もう最高の瞬間ですがな。
この2792m峰からは最初は急で少し下ると適当な斜度の素晴らしい斜面。途中立ち止まるのも惜しい気持ち良い滑りとなってしまいました。立山に来てほんとうに良かった良かったとなる瞬間です。
剣沢上部を滑る私

上の滑り出しが2792m峰。パンパンと2、3回ターンすると斜度も適当になりますがそのまま真っ直ぐはウインドクラストしている固いバーンになったので吹き溜まり状の所を選んで、露岩の間を滑りぬけて、またターンを連続しまーす。
昨夜の降雪がほどよく積もっていました。
遊んだあとを振り返る

と、こーんな感じで皆思い思いシュプールの無い場所滑ってきます。
結局あまり素晴らしい滑りなので、もう一度2792m峰に登り二度剣沢上部の滑降を楽しみました。カール底でノンビリしたいたらジェット機が飛来してキーンと飛んで行きました。ジェットの運ちゃんも今日は快晴の剣岳を気持ちよく見ていたでしょうね。
剣沢上部の別山方面より見下ろす

見下ろしたら我々のシュプールが綺麗に連なっていた。二度目の痕が向こう側の3本のうち2本が我々の滑りの落し物である。今日は雷鳥沢を登っていた多ぜいの山屋さん達も、ここで楽しむのでしょう。さて我々は次の目的地に急ぎます。今日中の下山ですから、あんまりノンビリとはしていられません。
2792m峰と別山に向かい登る太田さん

別山へは小ピークを2つ越えて行きます。荷物は軽いものの、さすがに剣沢で2回遊んだので登りは辛いです。時折強い風が吹いたり無風になったりとします。2つ目のピークをあえぎあえぎ登ると後方には先ほどの2792m峰と別山乗越からのお楽しみ曲線がいっぱい見えました。今日はこれからどんどんお楽しみ曲線が増えつつあるみたい。
さて今回の最高峰の別山(2874m)を越すと2750mの真砂乗越まで下りのトラバースである。到着した真砂乗越から大走、雷鳥沢に続く素晴らしい斜面が広がっていた。この沢の吹き溜まりが下りの滑降コースです。
真砂沢の反対沢(大走谷と言うのか??)上部の滑り

真砂乗越は誰もいなかった。この目指す沢筋も誰も滑っていない。目の前は斜度も適当な素晴らしい斜面。今日最後のお楽しみなので入念にワックスをかけてから滑り込みます。
上部は岩が隠れていてガリっとやったが、少し下った沢の中央は吹き溜まりで最高状態へ。これまたあまり楽しいので、2750mからあっというまに標高が下がっていってしまう、もったいない。少し下に固い雪面があり、パフパフパウダーでは無いが、剣沢上部同様に こんなに良くてまいったなぁ、でした。
奥大日と雷鳥平を向かい中間部の滑り

気持ち良いテレターン右に左に舞うように楽しみながら奥大日と雷鳥平を目指して滑って行きます。ここは雲海の上の様です。しかしこの景色は良いですね。こんなにダイナミックで良い景色はさすが立山でしょう。また来年の春までお預けなのが残念です。
誰も刻んでいない沢のトラックを軽快に滑り降りていくのは、納得+満足なのです。

下部の滑り、もう直ぐ終わってしまいます

今度は奥大日を横にしての滑りです。綺麗に雪が積もっていて全く素晴らしい斜面が下部にもありました。気温が少しづつ上がっている様で滑っている我々は暑くてたまりません。
さてさてこの沢とも もうすぐお別れです。大走との出合付近で沢は狭まり露岩もあります。注意して大走の広々とした所にでました。
滑り終えて称名川の小橋に到着

ここでほんとうに滑りは終わりです。3日間の最終日がこんなに天気が良いとは思いませんでした。日曜日で帰った人たちはさぞ残念がるでしょう。ラッキーでした。
名残惜しくて振り返ると立山がよく見えています。山崎カールを目指している人たちもいます。この日、立山はシーズン最初の素晴らしい滑りを楽しんで方たちでいっぱいでした。
テントを撤収し帰ります

テント場から先ほど滑ってきた沢に何人かが入り込んでいるのが見えます(一番低いコル=真砂乗越 から逆S字状の沢)。さて、テント撤収して室堂ターミナルを目指して出発です。雷鳥荘までの登り返しは重い荷物の身には厳しい。1時45分発のバスで大観峰へ、扇沢には3時20分頃到着。いつもの様に薬師の湯で汗を落とした。
今回の立山、それも今日の快晴、シーズン最初のテレツアは最高でした。

ホーム山行記録⇒2003年2002年2001年2000年以前源流釣][温泉山行][花の山行][低山巡り][地域別][百名山
テレマークの分類→【北アルプス信越国境上信国境上越国境尾瀬周辺北信五岳周辺八ヶ岳周辺東海北陸・中央/南アルプス東北

立山テレマークスキー別山2874m 2004年11月20-22日
11/20 真砂岳に登る尾根途中、11/21雷鳥沢×2と剣沢、11/22剣沢×2と大走谷?(真砂沢乗越から)


歩行:計測せず   メンバー:太田、塚田
場所:北ア・立山   記録日:2004年11月20,21,22日