黒部でまだ未踏だった、下の廊下へ行ってきました。折角だから唐松岳を越えて黒部川に降り立つルートで行きます。さて、このコースは帰りの車の回収をよ〜く考えて設定したコース。八方温泉の駐車場に車を置いて徒歩でゴンドラ乗り場に行きます。帰りは黒四ダムから信濃大町までバス、さらに電車で白馬、バスで八方温泉と言う訳です。
さて、この三連休は天気も大丈夫そうで、一応2泊の食料を準備しました。ビールは無し。祖母谷温泉では買えるし、黒四ダムでも買えるので軽量化のため持ちません。金に物を言わせます。そんな訳で行きたい行きたいと思っていたコースの一つの下の廊下です。

◆11/3 
八方山荘9:00〜唐松岳10:57/11:00〜大黒銅山跡手前の湿原12:34/44〜餓鬼山13:32〜避難小屋14:00〜餓鬼の田圃14:32〜祖母谷温泉16:00
◆11/4 祖母谷温泉5:00〜欅平5:27/42(道に迷う)〜水平歩道分岐6:00〜阿曽原小屋9:16/25〜仙人ダム先の吊橋10:18〜十字峡11:32〜白竜峡〜黒部別山谷出合12:49/59〜内蔵助谷出合14:24〜黒四ダム15:25
◆先ずは唐松岳までの登りです
唐松岳を目指している人がまぁまぁいます。今日まで唐松山荘は営業しているそうで稜線に着くと発電機の音。展望も良く、軽く新雪を纏った五龍岳がデーンと見えています。山頂を踏んで祖母谷へ下る道に入ろうと無理やりショートカットをしたら急なザレ場となって苦労しました。
◆大黒銅山跡への道は、くねくねしているだけで中々高度を落としてくれません。もう少し考えた道にして欲しいと文句を言いながら下ります。銅山跡は微かに名残があります。さて餓鬼山へ。この登りシンドかったです。餓鬼山山頂からは天狗岳や唐松岳を普段と違う反対側から見ている訳で新鮮な山の形でした。
◆餓鬼の田圃で休憩
餓鬼山より急な下り、そして避難小屋着。雪囲いがしてあり中には入れません。中に入るには雪囲いをとる必要有り。この先で下りで初めて人と会いました。唐松山荘から朝出たと言っていました。
しばらくで餓鬼の田圃です。池塘があります。中央になにやに構造物有り?
◆一気に祖母谷温泉へ
ここで尾根から谷筋へ下る道となります。直に祖母谷の車道が見えますがその後中々近づきません。下るにつれて湿っぽい道となり、滑ります。何度も滑りながら祖母谷温泉へ着です。途中の紅葉は綺麗でした。さて、祖母谷温泉でビール500mlを二本、温泉代と天幕代を払います。結構高くつきます。温泉を堪能しビールを堪能し就寝。
◆翌4日は下の廊下へ、先ずは水平歩道を行く
今日は快調なら黒四ダムに抜ける計画。ダメなら十字峡か黒四ダム下辺りまで行こう、かと。
まだ暗い中を欅平への林道ほ行く、欅平で水平歩道の入り口が暗くて判らず時間をロスしてしまった。何度も駅周辺をウロウロして発見。ひと登りすると分岐で、もう明るい。途中毛勝三山が良く見えた。水平歩道に入ると。黒部の谷が足元深く流れている。陽はまだ奥深い谷には当たらないが向こうに見える鹿島槍(写真左)には当り始めている様だ。水平歩道は、結構な絶壁際を通っており、危なっかしい道で、ザックの頭を気にしながら歩きます。が、緊張するような所はありません。しかし、良くこんな道を削って作ったものです。
◆志合谷はトンネルで越す
快調に飛ばしていくと残雪がブロックで残る志合谷となります。あのブロックの中をどうやって道があるのか疑問にむ思っていると、なんとトンネルです。なるほど。ヘッデン無しで突入すると何も見えません、当たり前ですが、戻ってヘッデン装備に再突入です。このトンネルで人とすれ違うのは困難なぐらい独り歩き用の幅しかありません。グネグネと歩き結構な距離で谷の反対側の出口です。出口の向こうには紅葉が眩しいです。
その後もなかなか際どい道が延々と続きます。
◆折尾谷の錦秋の紅葉
まるで黄金色の紅葉が山を染めていました。一目一萬両的な価値ある紅葉だなぁなんて、周りの山肌を鑑賞してしまいます。この折尾谷では滝もあり、こちらの紅葉も見事でした。この付近は赤と言うよりは黄色に色づく木々が多そうです。
実はもう紅葉は終わりかなぁ、なんて入山したのですが意外にはまだ終わっていませんでした。この最近の暖かさで持続しているみたいです。
◆で、阿曽原小屋着
阿曽原小屋は営業終了し、小屋閉め準備をしていました。河原の露天は仙人ダム工事の影響でドロが流れ込んで今年はダメと言っていました。折角だから入ろうかなぁなんて少しだけ思っていたのですが残念。
◆仙人ダム付近はいきなり鉄道に建物の風景へ
仙人ダムや黒四発電所の管理、また工事の関係者でしょうか、立派な建物があります。人見寮は何人も泊まっている様でした。
そしてしばらく旧日電歩道の矢印に導かれて行くと、トンネルから濛々と湯気が出ています。・・・ぬぬ、これが高熱隧道です。少しだけ入ってみましたがサウナみたいです。故吉村昭氏の「高熱隧道」を読んだ事有るのでなにやら嬉しい気分です。折角だから本線の方の高熱隧道トンネル入口の写真を撮っておきました。
◆そして黒部 下の廊下へ突入です。
仙人ダムからしばらくは車道を歩いて行くと吊橋です。対岸に渡ると、ここからが下の廊下なのでしょう。先ずは急登して水平歩道と同じく絶壁を削った道です。
はるか下には黒部が荒れ狂って流れています。・・・と、良く見るとあれはひょつとしてS字???、と言うことはあそこはS字峡では。ウンウンと納得しながら望遠モードで撮りました。知らないうちに有名な峡谷上を素通りするところでした。
◆十字峡に紅葉盛る
断崖際の道をサッサと歩いて行くと、なにやら沢が出合い、吊橋が架かっています。吊橋手前に十字峡の看板。・・・もっと遠いと思っていた十字峡に到着してしまいました。なんだかかなりアッサリと到着です。吊橋の上からはナナカマドの紅葉と十字峡。なかなか綺麗です。吊橋を渡り終えた場所かせは黄色に色づいた**の木と十字峡、どちらも綺麗ですね。
この十字峡はテントが数張りできるスペースがあり、水も剣沢にロープが垂れており、確保できます。ここで泊するのも魅力的ですが、時間があるので先に行きます。
◆白竜峡の道
まだ断崖際の道を通ったり、開けた斜面の道を通ったりして行くと、2パーティにすれ違いました。本日、黒四ダムからの入渓者達です。で少し先に進むと、白竜峡となりました。道は黒部川のすぐ上まで下がりますが、断崖を削った道が続きます。対岸の滝と白濁した流れの黒部川が印象的な景色となっていました。
ここで記念に何枚かの写真大撮影会を実施。誰も来ませんからノンビリとアングル決めて取りますが、好きな場所に行けないのでおのずアングルが固定されてしまいます。・・・そう言えば、山雑誌でこんなアングル見たことがありそうな感じとなってしまいました。
◆白竜峡谷その他風景
高度感のある写真が欲しいのですが、なかなか撮れませんね。その他で何枚か撮りました。左岸断崖の道は、シッカリしていて危なっかしいところはここにもありません。岩が濡れていたりいると緊張するかもしれませんね。
この後、白竜峡の出口付近で、高巻があります。こちらの方が緊張します。この後も高巻は全体で4ヶ所程度あったと記憶しています。雪渓を避けていたり、崩れた道を避けていたり、で高巻いていました。
◆下の廊下もそろそろ出口へ
白竜峡を出ても相変わらずしばらくは断崖の道です。雪が幾つか残っておいます。まだまだ巨大な塊で、昨冬の雪の多さが思い知らされます。本流に覆うスノーブリッジは都合二箇所ありました。(写真左) スゴイですね。
・・・黒部別山沢出合で休憩、水は綺麗で岩魚は? 目視できませんでした。ここを過ぎると樹林帯の道となる榛ノ木平。対岸には黒部の滝で一番真っ直ぐ落ちているらしい新越の滝が見えています。確かに真っ直ぐにスーーッと落ちています。
で、やっと内蔵助谷出合に着。ダムはそこなので休憩しないでダムに向かいます。最後の急登が辛く辛くたまりませ〜ん、と言いながら黒四ダム着です。15時25分チケット売場に着きました。

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黒部 下の廊下 八方〜唐松岳〜祖母谷〜下の廊下〜黒四ダム


歩行: 17時間25 分   メンバー:単独
場所:北ア        記録日:2006年11月3日〜4日