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戸隠 西岳2053m、本院岳2030m (2009/10/31の西岳はこちら
歩行:8時間45分              グレード:★★
場所:長野県戸隠村             記 録 日:2001年7月8日登山口より見える西岳連峰
プロフィール
戸隠連峰は、鏡池から見ると左右に山塊が分かれる。向かって右側が戸隠表山と言われる通常呼ぶ戸隠山である。左が戸隠西岳である。表山は、登山道も整備されているが、西岳は荒々しい岩峰の尾根や縦走路の為、登山道整備もあまりそれておらず、人も少ない。しかし西岳は表山を含めて戸隠の最高峰であり、一度も登ってみたいと思っていた。
コースガイド
戸隠村の楠川より入る。吊り橋の架かる林道の終点で車を停め、出発する。吊り橋ほ渡ると道は草深い中を、消え消えに続いていく。朝露の為、スボンも服も濡れてしまう。
左岸沿いに進み、薄暗い森の中まで進むと登山道は、鏡池方面と西岳方面の分岐点に着く。西岳へは楠川を徒渉し、対岸に渡る。この辺りは道が不明で赤付があった斜面に取り付くと道は消えていた。道は左手の小沢を渡り、右手に沢を見ながらあがっていく道がある。途中送水管を越すと、いきなり広い草原に飛び出す。ここが天狗原の開拓地の様だが、背丈程度の草が生い茂っていた。
ここから道は全く消えるが、感を便りに草原の東端沿いに進む。進んでいくと一段上の台地の草原があるのでそちらに移る。東端を進んでいくと、西岳登山口と書かれた指導標が現れる。ここまでが結構核心部である。蟻の塔渡タカネバラP1
登山口からは林間の道で、しばらく行くと急登になり、ミズナラの巨木が生い茂る中となる。次第に明瞭な尾根となり、今まで見えなかった西岳の絶壁が見渡せる場所にでる。尾根は断崖となって消えていくように見えて、いったいどこを登るのだろうか、と思えてしまう。
鎖場を2ヶ所過ぎると”熊の遊場”にでる。標識有り。ここを過ぎると、鎖場の連続する断崖にでる。さっき見ていた断崖のどこかなのだろう。フォールドはしっかりしているので、すんなりと登っていくことができる。”無念の峰”は、何が無念かと想像すると、この峰直ぐ先で垂直な断崖で10m程落ち込んでおり、鎖場と鉄梯子になっているが、これが無かったときは越えられず無念だったのかもしれない。
さらに、スリル満点の”蟻の塔渡”が続き、また鎖場へと続いている。ここを過ぎてからは、断崖も無くなり、笹藪を越えていくと、ひょいと言う感じでP1弁慶岳にでる。風が断崖を登る音が聞こえてくる。気持ちの良い風である。しかし、辟易するのはブヨと蠅がまとわり着くことである。風が通りすぎた瞬間は居なくなるが、またくっついてくるのである。これには以後下山まで追いかけ回された。しかし、P1には、ミヤマアズマギクが綺麗に咲いていて良い所である。
西岳へは、危険な個所も無く、たどり着ける。しかし、山頂には標識が無く、少し下った先の白樺に標識が着いている。全く木々に覆われていて展望が全くないことが残念な山である。休憩もしないで通過した。これより先の八方睨まで道は、断崖際か、笹藪の中に通じている。笹藪は背丈以上で所々見失う程であり、要注意である。
西岳キレットは、鎖を便りに下降する。2本目の鎖が草に隠れていて、ここでロープを出すことか、と思ってしまった。この下りは鎖が何本か連続しており、絶壁の下に吸い込まれそうな感じでスリルがある。鎖で下りた所は細い稜線の上である。これから行く本院岳がとんがって見えている。本院岳は笹藪をかき分けて到着するも、笹の中の山頂である。地図には展望良しとあるが、天候も悪く、ここでも展望は得られなかった。断崖に咲くイブキジャコウソウ
さて、この先最低鞍部へ一気に下降していくが、この辺りの笹藪が一番凄い。ルートを2度見失ってしまった。ほんとうに注意して行かないといけない。地図にある途中の水場は、枯れていた。最低鞍部を越えて行った先に、笹藪を分けたとき、妙な音を聞いて、不思議がっていると日本ザルが2匹近くの木に乗っかっていた。きっと驚いた声だったのだろう。こっちもびっくりした。
道は、徐々に急登になって、息も絶え絶えになると八方睨の山頂岩にひょっこりでる。ちょうど外人さん2人を含む6人が居た。ここでも展望は良くない。が、東方面だけは雲も切れていて、剣の刃、蟻の塔渡がよく見える。大休止をとって、後は下りのみであるので水をガブ飲みする。が、足りない。P1からの縦走で汗があふれて、水分補給が足らないのである。後は戸隠奥社の清水を頭に浮かべてひたすら下ることになってしまった。
剣の刃渡は、短いのでサッと越え、そま勢いで蟻の塔渡に行きかけるが、長く続くのを見ていると、怖くなったので素直に鎖が付いている、一段下った部分を超えていく。百軒長屋もそのまま越えて、とにかく奥社の水を楽しみにどんどん下っていった。つづら折りで足が痛くなるとやっと奥社の屋根が見え、ほっとした。
早速、清め水の所で柄杓で頭から水をかぶる・・・、と何人かが、手をお清めしたいようだったが、とにかく順番なので待ってもらって貯まっている水をガンカ゜ン柄杓ですくって頭へ、そとて喉へ流し込んだ。最高に旨い水であった。
昼食の後、植物園の中を通る鏡池への道を行き、鏡池からの展望で、今日のコースをおさらいした後、楠川に向かった。が、ここは全く標識が消えてしまっている。鏡池から宝光社へ通じる舗装道路を進み、途中右手から入る林道の手前に登山道がある。標識は宝光社と鏡池としか出ておらず、楠川方面とは出ていない。この道と信じて先に進むと、地図通りの地形となり安心する。鏡池より流れでる小沢の左岸沿いに進み、楠川の分岐まで僅か20分足らずである。後は今朝来た道を引き返すのみである。

コースタイム(8時間45分)
楠川==2時間==熊の遊場==25分==無念の峰==25分==P1==1時間15分==本院岳==1時間35分==八方睨==1時間10分==戸隠奥社==55分==鏡池==1時間==楠川