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鋸岳2685m〜甲斐駒ヶ岳2667m 9年ぶりの鋸岳 


■記録日:2013年10月12日(土)〜13日(日) ■メンバー:太田伊、油井、小幡、塚田
■場所:南ア ■時間:16時間22分 
■装備:ハーネス、ザイル等

10月12日と13日で南アの鋸岳縦走、油井さんが、希望の山で計画も担当です。私にとっても9年ぶりの鋸岳です。この時台風直後で戸台川の渡渉が核心部だった記憶でした。今回は一週間は雨が降っていない。今日も明日も天気はいいらい。
◆12日 戸台河原6:07〜角兵衛沢出合8:10〜大岩下の水場10/10/50〜稜線12:46/13:00〜第一高点(鋸山頂)13:30〜小ギャップ〜鹿穴ルンゼ〜大ギャップルンゼ14:40〜第二高点15:30〜中ノ川乗越16:00
13日 中ノ川乗越5:39〜甲斐駒8:50/9:10〜双児峰〜北沢峠11:58
角兵衛沢のガレのつめ(右手ピークが鋸山頂方面)

戸台の河原から歩き始めます。かなり河原は荒れ気味です。前回やその昔に赤河原の丹渓山荘から北沢峠に行った時に比べどこまで行っても荒れた河原が延々と続いてます。角兵衛沢の出合も荒れた河原でした。前と随分違う感じですが踏み跡を追います。大岩下の水場は、かろうじて水がでている程度。良かった、出ていなかったら撤退ですから。しかし4人分で各自3リットル(計12リットル)集めるのに30分はかかった。
ガレの下部はグズグスと崩れて登り難いが、上部は大岩のガレとなり歩きやすいです。結構疲れた頃に強風の稜線到着。ここで装備を身につけます。
鋸岳山頂(第一高点)直前

ひと登りで第一高点 鋸岳山頂です。とりあえずバンザイです。展望が素晴らしい。何と言っても甲斐駒が凛々しい。そして第二高点、少し手前のリッジも観察しておきます。
さて、ここからが鋸縦走の核心部です。
鋸山頂を後にして小ギャップへ向かう

展望を楽しんだら、これから先がどのぐらい時間を要するかわからないので先を急ぎます。いよいよ核心部となります。
小ギャップは懸垂下降で

小ギャップには鎖が付いていて、そのままでも降りられます。確かに前回は鎖で下降していますが、今回は折角の装備ですから懸垂で降りました。懸垂の方が安心は安心。ここで誰かがカラビナを甲州側のルンゼに落としてしまった。ちともったいないが、回収は不能。
小ギャップからナイフリッジ尾根の登り返す

ここに前回記憶ではあまり鎖を使わなかったが、アッサリ使ってナイフリッジ尾根上に出ます。途中ロープが張ってあって邪魔だった。
ナイフリッジを乗り越して甲州側のトラバース

一段分だけ降りる、意外とあぶなっかしい所です。トラバース下は結構切れています。
でました、鹿穴

これが南アルプス林道のバスからでも見える鹿穴です。
鹿穴ルンゼは長い鎖が付いており、時間短縮のためザイルは出しません。急ですがルンゼは両手で岩を支えて降りられます。まあ何とかなります。が、小石が足元から落ちますので一人一人降りないといけません。
鹿穴ルンゼの下降

途中ルンゼは曲がるので、鎖から手を離して(or鎖をルンゼ側に引っ張って)ルンゼ底(両手が両壁がホールドできる程度の幅)を行くか、まっすぐ岩壁を降りるかとなります。しかし、岩の向こうは美しすぎる青空だね。
鹿穴ルンゼから大ギャツプルンゼへの岩壁帯トラバース@

鹿穴ルンゼを下ると右手側の草付きの急斜面に踏み跡が続きます。ここを少し行ったら鹿穴ルンゼから続くガレの横断となります。ここで草付斜面をそのまま下り過ぎていまったり、ルンゼを横断せずそのまま下降と言う踏み跡もありますので要注意。私は直ぐに横断する踏み跡を前回も選択しているのでそちらに入り込みます。この時も下降する方達がいましたが後で見かけましたので行けるのでしょう・・・。
で、ガレを渡って岩棚への踏み跡に入ります。ここから先が一番いやらしいところです。足許の悪い絶壁中のトラバースです。
鹿穴ルンゼから大ギャツプルンゼへの岩壁帯トラバースA

トラバースは少し先で上部に続く踏み跡がありますがここは下方気味に直進です。上に間違え進むとなんだか大変らしいとの噂。いやらしいトラバースは続きます。岩角がでっぱって体に当ったりとしますが慎重に行きます。そこそこ行くと、大ギャップからのルンゼに出ます。

大ギャップとルンゼ横断点
ここで私の記憶もさだかで無くなり先が??状態に。まさか上の大ギャツプに出ると言うことは無いし・・・。よく見るとルンゼ横断先に下降気味の踏み跡があります。横断の場所はかなり悪い状態です。私の観察眼が足らず、危ない堆積のルンゼをそのまま下降して安心てせきそうな地点で横断し、踏み跡に合流、少し先に行って偵察、OKなので皆に続いてもらいます。そのまま横断し踏み跡への最短コースで来ます。そちらが正解ですね。ガレが荒れていて横断の踏み跡を消してしまっていました。

第二高点より

大ギャップルンゼのガレ横断、踏み跡を少し進むと、右手下より続く草付き急斜面となります。踏み跡はこの草付き斜面に繋がり、
ひと登りで第二高点です。第二高点からの景色も最高!!。さて、ほぼ核心部は終わり、ちと悪いガレを降りれば本日の天幕場の中ノ川乗越です。ここは4張出来ますが良い場所が先行の二人組に張られていてやむなくゴロゴロの所に張ります。天幕の中ではやはり乾杯です。そして鍋、酒も無くなったし、疲れたし就寝。熟睡です。
13日の夜明け(テントは別パーティのもの)

翌朝は3時30分起床、5時30分出発です。しかし起床した時に見た星空は満天で素晴らしかった。中ノ川乗越から先は普通の登山道です。最初は急登、ピークに出ると第二高点がまだ朝陽前。展望の良い所で朝焼を写真に撮りたいが樹林帯が続き展望が得られず残念。
六合目岩室(と言っても快適な避難小屋)を過ぎてやっと尾根に太陽が当る

ミツ頭は何と無く過ぎてしまい、六合目岩室避難小屋はちゃんと屋根のある素晴らしい小屋になっていた、泊まりかいがある。
ここから先は花崗岩の露岩が広がる尾根を行く。
北岳と間ノ岳

ひと登りするとやっと尾根に太陽が当る様になった。後ろに遠くなった鋸の第一高点、第二高点、花崗岩の尖塔が乱立する。北ア、左手は八ヶ岳、右手は仙丈岳が大きい。甲斐駒山頂も近い。さてもう甲斐駒山頂は見えている。
甲斐駒山頂から下山開始(向こうは仙丈岳)

甲斐駒山頂は人でメチャ混み状態。が、360°の大パノラマ、百名山がかなり見えていたはず。しかし、人過ぎ。さらにどんどん登ってくる、これは大変だと言うことで山頂の展望もソコソコにして下山開始です。双児峰を過ぎるとあんなにいた人はバッタリいなくなり北沢峠に到着です。良いタイミングで臨時バスが出てくれました。車窓からの鋸岳が綺麗でした。しかしまぁ。車窓から見るとスゴイ山ですね。それに戸台川の河原からあの延々に続くガレをよく登ったと素直に思ってしまう。
バスからの鹿穴も載せて置きます。