実はキレットを歩いたことが無い。ついでに天狗原ルートも歩いていない。そんなこんな状況なので2泊稜線で天幕で涼しい山行をしよう、と計画を立てました。一泊目は南岳、二泊目は奥穂まで行ってから涸沢で張ろうかと思い出かけました。
天気はまぁまぁと言う感じの予報である。沢渡大橋の駐車場(500円/日)からバスで上高地へ。下車後、トイレに寄って、さぁ歩きましょう。まだそんなに人は多くありません。先を行く人たちを抜きに抜いて横尾まで休憩無しで行きます。横尾から先は林道でなく登山道のためスピードは下降気味。槍沢の岩魚君を観察しながら行きます。以前来た時は結構居た記憶がありますが、槍沢ロッジまでで泳いでいるのし1尾の確認できただけ。槍沢ロッジで休憩を取り、先を急ぎます。ここまでかなりのペースで来ています。ここから先は登り傾斜も増すので疲れるところです。
◆上高地6:10〜徳沢7:15〜横尾8:01/10〜槍沢ロッジ9:14/20〜天狗原分岐10:40/50〜天狗池11:20〜稜線12:41/50〜南岳13:08〜天幕場13:13
◆天幕場5:30〜A沢のコル6:19〜北穂高7:08/15〜涸沢岳8:05/15〜奥穂高8:59/9:15〜紀美子平10:12〜岳沢ヒュッテ11:16/28〜上高地13:00
天狗原へのトラバース道はチングルマが綺麗

大曲を越え振り返ると、やっとかなり登って来た実感がわく。道端には高山植物が目立つ様になってくる。シナノキンバイはかなり大ぶりの黄色を花を咲かせている。天狗原の分岐付近では大勢登山客が休憩しているが、そのまま通り過ぎて少し上で休憩する。槍に向かう登山者が列となしているが、こちらは私の他にお年寄りの方がいるのみ。パンをかじって分岐付近を見ていると花摘みの女性(おばさん)一人。おいおいお尻丸出しだよ、と声は掛けませんでした。こちらの存在に全く気づいている様子は無い。
さて、登るぞ、この先の沢横断部分で水の補給もしないといけない。
天狗池と槍ヶ岳

沢横断部分は巨石が重なり、水の音はすれども水の姿なし。なるほどロッジの人が水はあるけど見つけるのが難しいと言っていたのはこの事か。・・・少し上に上がると表面を流れている所を発見、先ずはすくって飲む。冷たくてうまい。この上の雪渓より岩の下を流れてここで少しだけ表面に出ているみたい。
さて水の次は天狗池である。ありました半分まだ雪が覆っています。サカサ槍が池面に映っていました。さてさてこの先が南岳に登る尾根は急登です。・・・これがやはり疲れた。ほうほうの体で稜線に出ると、かなり雲に覆われて視界はソロソロ悪くなっている様です。南岳ではガスも出始めて13時過ぎ南岳天幕場到着です。
北穂・滝谷の夕陽残照

天幕を張り終えて小屋に出かけてビール2本を仕入れ、早速1本で一人乾杯、うまいですよね。この後昼寝をしながら時間を潰すのですが中々ガスは晴れてくれません。夕方前から晴れ間も除いたりし始めると滝谷が気になるのでカメラもって出かけました。それでも雲がジャンジャン流れて来て全容を捉えることができません。粘っていると1分間ぐらい結構滝谷上部だけが見えました。キレットは見えません。とりあえず撮ってみました。(左の写真)
さてさて、ガスはドンドン濃くなるので今日は飯喰って寝よう、ということでテントに戻り夕飯、2本目のピールをくいってやって寝ました。
26日の日の出、常念付近より登る

夜半、テントの外を見るとガスに覆われていました。期待して再度寝て3時30分に起きるとなんて外は綺麗な星空。今日は朝焼けが綺麗かも、と言うことで朝飯喰ってそうそうにテントを撤収して北穂と滝谷、それにキレット、さらに常念に登る朝日なんか良さそうだということで外で景色を眺めまくりました。小屋の皆さんも大勢、カメラを持って外に出てきました。
いよいよ常念の横から朝日です。朝日が昇ると北穂や奥穂方面、それに槍も赤く染まりました。
朝日に照らされる北穂

すごく染まったのでは無いですが、まぁまぁ赤くなりました。一応納得です。さてカメラ撮影大会はこのぐらいしてキレットを越えましょう。南岳からのキレットへの下りは急です。落石注意ですね。でもガンガンと下って意外とアッサリと最低鞍部へ。先行者が3名いましたが皆抜きました。振り返ると南岳は鋭い山に見えます。鞍部より急な登りを越してまた鞍部、さらに急な登りで長谷川ピークへ。まだ下ってA沢のコル。小刻みに登ったり下ったりで疲れるなぁ。北穂は絶壁の様に登りの上です。
キレットの岩稜の向こうに雲海の常念が

A沢のコルからは笠ヶ岳が雲海の上に山頂付近の姿だけ見せて、雲海には常念の影が見えていました。なかなか。北穂への登りは中々楽しい岩登りが続きますが、ヤバそうな所には人工取手や足置き場が親切にも作ってありました。あれが無ければ緊張してプチ岩登りになるかもしれませんね。難所の一つ(なんと言うか知らない)を登ろうとするとハングの向こうに雲海の常念が、美しか、ザックも置き難い場所でしたがパチリと撮っておきました。
北穂山頂直下よりの槍ヶ岳

北穂の急登は最初のプチ岩登りっぽい所を終えるとその後は淡々とした岩場混じりの登りとなります。それでもペンキをたまに見過ごしたりします。ガスってたら危険かもしれません。
北穂まで登り50m程度下に良い展望台がありました。危なっかしい岩の突起の向こうに槍ヶ岳。この突起に乗って記念写真をとります。右手は一気にキレットまで落ち込んでいてバランスを崩すとマズイです。なかなか良い記念写真も撮れたので一気に北穂山頂です。しかし小屋はスゴイ所に建っていますね、ここは。
ウサギギクと西穂

北穂山頂はロープ柵て覆われた広い山頂です。十分景色を堪能したので次は涸沢岳を目指します。ここから先は以前来たことのある道ですが、もう20年弱程度前のこと、確かクサリ場がいくつかあったかな。
岩場のアップダウンを幾つか越して行きますが、なかなか涸沢岳山頂のピークが見えません。・・・あれは奥穂だよね、なんて考えていたピークがどうやら涸沢岳山頂ピークらしい事に気づいて少しガッカリしながら進みます。途中、ウサギギクが綺麗に咲くコルがあり、そこからの前穂も見ごたえがありました。
奥穂高(涸沢岳より)

やっと着いた涸沢岳は一人。休憩です、あぁ疲れた。ここからは北穂越しの槍ヶ岳、ドッシリとした奥穂高、それにノコギリ歯の前穂など展望が良い所です。
さて山頂に人が何人も来ますから次は奥穂です。もう直ぐソコに見えているので穂高山荘は素通りして行きましょう。・・・で、アッサリと人で混雑する奥穂高山頂です。とにかく人が多い。が、今日の天気もここまででドンドンとピークにガスがかかり始めます。さて、今日は涸沢で天幕予定が計画でしたがまだ9時です。早すぎます。一日早いけど下山しましょう。時間もあるので久しぶりに西穂に縦走して下山、天狗のコルからの下山と、いろいろオプションも考えましたがこのガスでは通常ルートが良さそうです。
と、言うことで上高地に13時キッカリ到着。冷えたビールが美味かった。
今回の山行の花はイワギキョウ

いろいろな花が咲いていました。一番印象的だったのが南岳のイワギキョウ(右の写真)。結構咲いていました。キレットの途中一本だけお目にかかったミヤマオダマキも綺麗でしたね。それにウサギギクは終始咲いていました。特に重太郎新道上部の群落は綺麗でしたね。

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南岳〜北穂〜奥穂〜岳沢キレット越えの私の空白ルートを歩いた


歩行:14時間33分   メンバー:単独
場所:北ア       記録日:2006年8月25日〜26日