涸沢定着の二日目、今日もピーカンだ。今日はどこに行こうか・・・?、ヤッパ涸沢は奥穂高でしょう、と言うことで奥穂高に参ります。そうなればもう直登ルンゼ滑降しかありません。まぁ地図を観察したり、涸沢から観るとアズキ沢から奥穂山頂に左手に切れ込む直登ルンゼはそんなに急そうにも見えませんし・・・。やっぱテレマーカーとしては一度は奥穂高山頂から滑ってみたいし。の誘惑に負けて行きました。
◆涸沢天幕場5:50〜白出コル・穂高山荘7:53/8:15〜奥穂高岳9:08/40〜直登ルンゼ滑降〜直登ルンゼ出口10:00〜ザイ゙デングラード2700m付近10:05/25〜涸沢天幕場10:40
先ずは白出コルを目指して登ります。

晴れすぎです。日焼け止めクリームをたっぶりと塗ります。もうかなり先行する方たちが登ってます。雪はまぁしまっているので最初からアイゼンで行きます。登路はアズキ沢を最後まで詰めず途中からザイデングラードに入ります。そのほうが登りやすいです。
途中に直登ルンゼの全容が見えます(写真左下)。よく観察しておきます、出口のノド部分が急なんでしょうか、少し雪崩れています。それにしても暑い、汗をかきかき急登を登っていくと、はるか下に天幕場です。そしてやっとのことで登山者のチラホラする白出コルです。疲れた。・・・ここで大九氏です。前穂と北尾根が綺麗です。昨日の五六と三四のコルからの滑降シュプールも見えていました。
では第二ラウンド 奥穂高岳へ

どうやらほとんどの人達が涸沢岳への往復の様です。確かに白出コルからの奥穂へのとっつき部分が悪いですから。我々はスキーをザックに付けてピッケルを持って登ります。最初はハシゴ二段、ここは特に緊張感なし、で次が急斜面を約20mばかり乗越します。ここはピッケルとアイゼンを慎重に使います。滑ったらおしまいです。私、佐藤さん、太田さんの順でここを乗り越して傾斜も緩んだ斜面に出て一安心です(写真右)。下では見物人が見ていました。
さて、ここからはアイゼン軋ませて奥穂高山頂まで行くだけです。
奥穂高への稜線で

しかしながらルンルン気分では奥穂高まで行けません。いやらしい部分も少し有りました。それでもGWとしては風も穏やかで、登山日和な一日です。さてこの稜線からはいつもの様に槍と北穂が一際姿が良いです。他にも360度のバノラマですね。素晴らしい素晴らしい。
そんなかんなで行くともう奥穂高山頂間際、ここで直登ルンゼの滑り出し部分が見えます。ホー、急じゃない。と言う感じでしたが昨日のものと思えるルンゼを登った登山者のトレースがありました。で、山頂です。山頂からはジャンダルムや乗鞍・御岳方面も展望良しです。
もう行くしかないでしょう!

山頂から見る直登ルンゼ出だしが急です。こんな所でターンを失敗して滑落でもしたらやばそう。直ぐ下に岩が露出していたりしています。最初の狭くて急な部分をこなせば少しばかり傾斜が落ちている安全地帯です。。陽が合たるルンゼ東壁から雪の小片がヒッキリ無しに落ちます。私はバックルとビンディングをキツメにして行く気満々ですが、連れがうなります。直下の急斜面の雪が緩んでいて雪崩?の不安有りですから。こんな時は斜滑降で雪が切るのは危険なので、急斜面でターンしなくてはなりません、、、。まぁ行きましょう! と言うことで深呼吸して私が直下斜面に入ります。と、以外にも雪質はそこそこ固くスラフが起こりません。
直登ルンゼ山頂直下部分を滑る(左上が山頂)

安全地帯に滑り込んで上に居る連れに雪面は固く雪崩を誘うことは無いことを怒鳴ります。ズルズルと斜滑降+横滑りで一番急な部分をやりこなしても大丈夫です。次に太田さんが、さらに佐藤さんが横滑りで降りてきます。ガリガリと横滑ってくれるので雪片がいっぱい私に向かって落ちてきて気分がよくありませんが、まぁ大丈夫でしょう。太田さん、佐藤さんも横滑りでズリ落ちて傾斜が緩んでからターンで安全地帯へ。皆様、お疲れ様でした。
いゃぁほんとうに久しぶりに緊張しました。
直登ルンゼ中間部を滑る

山頂直下を越すと、急斜面であるものの梃子摺る程の斜度は無い。快適に滑り落ちていきます。ノンビリとはもちろんできません。いつ雪屁が崩壊してルンゼを覆う雪崩になってしまうかも分かりませんから。、、、と言うもののルンゼ中間地点の右岸に落ち着ける安全地帯有りです。広くはありませんが平坦になっています(写真はそこからのもの)。こんな場所がこんな怖そうな中にあるとはうれしいです。(白馬の二号雪渓にも同じような場所があるんです。)

今日は雪崩れそうも無く、ルンゼ滑降を終えられそうですが、最後のノド通過があります。もう出口は見えています、緊張して行きましょう、ルンゼ抜けるまでは休憩無く行っちゃいましょう。
直登ルンゼ出口を滑る(写真左)

ルンゼ出口を出て広いアズキ沢に入りました。白出コルへの登山者がいっぱい居ます。ルンゼの最下部のノド部分は昨日と思える小デブリでしたが、気にする程のことでもありません。ガンガンと滑って直登ルンゼ滑降は終了です。さすがに年寄りには応えた滑降なので、ザイデングラードの平坦部分に滑り込んで休憩とします。何度も直登ルンゼを振り返りつつとりあえず満足モードとなりました。
さて後は広大なアズキ沢を天幕場まで滑れば良いのです

写真上は、涸沢岳を背景に佐藤さん。下は奥穂高の岩壁を背景に太田さん。ここはノンビリ滑れます。とは言え、注意は必要でしょう。
で天幕場到着。もちろんビールで乾杯です。いゃぁ〜、久しぶりに緊張の滑りでした。が、終わってしまえば一番ビビッたのは白出コルからり最初の登りだったかもしれない。

直登ルンゼコースはこの日、我々の後にボーダーと山スキー、テレ混成チームが滑ってました。いやはや皆さんスゴイです。
雪の状況次第で危険でしょうから注意して滑ってくださいネ。

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奥穂高岳 直登ルンゼ 3190m テレマークスキーツアー 


■記録日:2007年4月30日    ■歩行:涸沢カール天幕場から4時間50分
■メンバー:佐藤、太田、塚田 ■場所:北ア 
■装備:塚田⇒板/ATOMIC TM22(170cm) ,靴/SCARPA T4