爺ヶ岳山頂より、白沢源頭を滑り白沢天狗尾根から矢沢を滑降するコースを目指しました。が、前日の降雪は大量でラッセル地獄になるわ、急斜面では新雪層がパシっと鳴ってひびが入るわで、遅遅として進行が悪いし危険なので南尾根2400mで止めときました。後続より二組の方が我々のラッセルの利用して上がってき来れられていました。かなり上部で追い越して頂いたので今回は苦労して実入りが少ないラッセルツアとなってましいました。、と言っても展望も良くてなにより。が、超重・湿質の雪は苦労もいりますが、まぁ楽しい滑降でした。今日の新雪は扇沢で20cm〜30cm、上部の斜面で40cm〜60cm程度あり、この時期の降雪としては結構多いんでしょうね。超重の雪の為、スキートップが埋まったりすると体力消耗します。
矢沢の雪はどの程度がよく解らなかったが、下山口予定に車を一台デポ。扇沢へ移動して早速出発する。天気は稜線も一瞬見えたがガスが扇沢を埋めている。右岸の林道沿いに堰堤を越して扇沢に入るが、結構の積雪でラッセルが苦しい。交替しながらトレースを伸ばして行くと、1650m付近で突然ガスの上に出たようで快晴の空、見上げる扇沢源頭の稜線は雪が吹き飛ばされていて風がかなり強い様みたい。
◆扇沢の橋7:30〜1715m三俣9:23/30〜三俣より南尾根を目指す〜2165m南尾根手前11:56/12:30〜南尾根2400m13:10/35〜三俣14:10〜扇沢の橋14:20
扇沢の1729m三俣付近手前を行く

やっと三俣着、ここまで2時間もかかってしまった。以前の記憶では1時間ぐらいで来れた所だった様な気もする。ここまでの扇沢はデブリ地獄で降雪以前に随分崩れた様で、この大量の降雪も雪崩に注意しないといけない感じ。新雪の下はザラメの様でそれなりに接合もしているみたいでまぁ何とかなるかなぁ、と言う判断。まぁ上に行ってみないと解らないし、急なところではソコソコ危ないかもね。今日はいつもよりは気を付けないといけないことは事実なのでシッカリ行きましょう。
三俣よりは東に進路を変えて南尾根までつなかる大きく開けた斜面を登る。ここは沢状地形なので上部で雪崩たのが集中するので注意は必要。200m程度シールで登る、そろそろ傾斜が増し木も無いので、向かって左手に岳樺の林間がより安全だろうと判断して移動するが大きな音とともに雪面にヒビが入る。こりゃヤバイのでそっと進路を変更。少し上部はさらに斜度が増してくるのでシール止めて弱層に負担のより少ないツボ足で直登することに変更。直登コースはアンカーとなる木から木を目指して行きます。(この頃から天気は曇りとなった。)
下:ツボ足による直登
右:2400mからの滑り出し
久しぶり怖い思いをして直登をして行きます。帰りの滑りも気をつけないとね。2165m付近でやっと斜度が緩んだので安全と判断して大休止。今日は疲れる後方より期待していたラッセル部隊が追い越してくれたが、もうシール登行でも大丈夫そうな斜度である。もっとユックリ登れば良かった、後悔。そんなことなので今日は矢沢滑降も山頂もあきらめて適当な所から滑ることに変更。南尾根2400mに出て終了終了、剣も顔を出してくれた。なんか天気は青空、では用意して滑りましょう。
南尾根の向こうには安曇野、富士山も実は見えていた

順々に滑り出して行きます。上部の少しは風で雪も飛ばされて快適です。さて、徐々に斜度は増していきます。南に向いているので雪は腐り気味で超重状態となっていきます。ターンするたびにアンモナイトが大量で出来上がってしまいます。上からでかいのが落ちてくるので注意注意。
向こうは針ノ木、下の扇沢に向けてドンドン滑り込みます

上部は南西斜面を使い滑降です。所々岳樺もあり安心して滑れます。重たい雪に負けないようにハードな滑りとなってしまいます。深く姿勢が入るので疲れますね。
ここから見る針ノ木雪渓は累々としておりやはりメジャーなコースとなるのが良く解ります。
さて我々は少しづつ南西斜面から西斜面(向かって)方向に進路変更しながら重い雪を掻き分け滑って行きました。
南西斜面の滑り

背景は棒小屋乗越付近の岩稜でしょうか。見ていたら雪崩です。雪煙を先頭にしてガーガッーと崩れて行きました。雪庇崩壊でなくどうやら表層の新雪が崩れたみたいです。なかなか凄まじいです。扇沢本谷まで達することは無く途中で流れは止まりました。
今年は雪崩に事故も多いし、この降雪でまたさらに危ない状態みたいですね。
向こうは蓮華岳、快適では無いけど楽しい滑降が続きます

西ま向かうド真ん中斜面に入り込んで滑ります。左手には蓮華岳がドカっと大きく聳えています。この谷の滑降は終始、蓮華岳と針ノ木岳のお供付きです。雪さえ良ければかなりノンピリしてビール滑降でも良いところです。さて、今日は斜面にいると危ないのでドンドン滑って安全地帯を目指しましょう。
さてこの先斜度はまだ増して行き、重たいが綺麗な雪面が超荒れの雪面へと変わって行きました。
アンモナイト雪とロールパン雪に埋まった下部斜面をこなす

上部より落ちてきたアンモナイト雪やロールパン雪で下部斜面は埋まっています。アンモナイトはでかいので直径1m弱に達しているものもゴロゴロ。自然崩壊によるものと登り時に崩した雪片と滑降時の雪片が下部にこんなに貯まっているのです。ここもガーっと一気に崩れる可能性もある。上の方では木から木へとアンカーになる目標越しに滑りこんだが、最下部ではアンカーヘとなる物が無い。三人で距離を取って一気に滑り込んで危険地帯をなんとか通過です。左右からの時折雪崩たりしていて気が抜けないところでした。
三俣出合

やっと三俣到着です。最上部で追い越してくれた単独の方がひとつ北側の沢筋より滑り込んできました。扇沢の新雪はこの時間、湿雪でブレーキがかかる雪となってしまっています。デブリと湿った新雪でデコボコしながら扇沢を駐車場の橋を目指して行きますが、斜度が無いので漕いだりしながらです。
扇沢は左右のどこからでも雪崩そうなので休憩なしでの通過となりました。
橋に着くと朝あった雪はかなり消滅、暖かいのでしょう。その後ビールで乾杯して終了。
◆番外編 針ノ木マヤクボ沢の22日状況

いやぁ すごいシュプール痕ですね。マヤクボ沢の斜面は東北に向いているのでこちらでより雪質は随分良さそうで、綺麗にシュプールが出来ていました。山頂から滑り込んでいだ人達が下部で休憩しています。
我々も扇沢のラッセルが厭で一瞬、針ノ木ならラッセルしたくてももうトレースは高速道路なみにあるだろう、と楽チンを考えましたが、爺ヶ岳にしてしまいました。

★☆この写真のシュプールは私のだ、と思う方でご希望があるようでしたらデカイ画像でメールいたしますのでご連絡ください。☆★

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爺ヶ岳 扇沢〜南尾根上2400m テレマークスキーツアー 


歩行:6時間50分    メンバー:佐藤、太田、塚田
場所:北ア        記録日:2006年4月22日