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今早出沢 


2002岩魚の源流釣り山行 その1
歩行:19時間程度       グレード:★★    メンバー:中垣、太田、塚田
場所:川内・下田山塊    記 録 日:2002年7月19、20、21日
室谷川の枝沢一ノ又沢中間部で休憩、ここで岩魚を一匹確保。19日 室谷川のとある沢で楽しんだ後、今早出沢へ
 朝6時に津川インター集合と言うことで、自宅を2時キッカリに出発した。雨がシトシト降っており、津南、十日町付近では豪雨っぽい降りで、大丈夫だろうか、という気分になってしまう。なんせ今早出沢は名前の通り、雨がふると今、早く水が出て、濁流となって流れる沢らしい。
 越後川口から高速を使い、燕三条から下道で津川インター目指して行く。ちょうど6時キッカリにインター駐車場に入った。太田氏に電話すると下のセブンイレブンとの事で、早速合流し、朝食を頂いた後、太田氏の車で室谷目指して行く。途中御神楽温泉の看板があり、帰りの温泉はここに決定する。
 雨が降っているので、今早出沢はどうしようかとなぁと思っているうちに、室谷川の良さそうな枝沢に入る。しかし、一向に当たりも無い。そうこうしているうちに天気も雨が止み、空が明るくなってきたのでやっぱり目的通りの今早出沢を目指す。最初は一ノ又沢沿いのゼンマイ道を行く、が、道無き道を進む感じとなり、沢を遡行したり、草で全くよく解らない道だったり、蜘蛛の巣だらけだったり、となるが何とか踏み跡を辿りながら進む。全くもって大変である。湿度は高いので、すぐ汗と木のしずくし泥でぐちゃぐちゃ状態っぽくなってしまう。一ノ又沢は上部で滝が連続する部分があり、そこを大きく高巻くと、源流の穏やかな流れとなる。
 テントが一張りできる2:1の分岐を左の1の方に入りこむ。直ぐ二俣となるので左手に進み、次の二俣は右に進む。流れは直になくなり、赤土の急登を枝を頼りに登り越すと、魚止め山に続く標高700mの稜線コルにでる。ここで始めて今早出沢方面の山々が見える。一休みが必要である。雪渓が崩壊して沢をふさいでいた。今早出沢1
 後は250mの下降で待望の今早出沢である。・・・ここも同じように下降をすると道が無くなったりしてしまう。なんとか踏み後を便りに進む事はできた。今早出沢の高台にテント場適がある。大汗で疲れているものの、早速竿を振るものの釣れない。岩魚もいる、当たりもあるが釣れない。どうやらこの辺りの岩魚は、かなり人刷れしている様である。私を見ると一目散に逃げる逃げる。結構人が入る様である。夕立がバッと降ったとおもったら見る見る水が濁り10cm程度の増水となった。やばいので今日は止め。明日の楽しみとした。一ノ又沢で調達しておいた岩魚一匹で骨酒として今夜はしのいだ。
19日 今早出沢遡行し二俣へ。ガンガラシバナを見学。
 今日は今早出沢の遡行の日である。7時にテント場を出発する。天気は何と梅雨明けかと信じて疑わない天気であった。ほぼ快晴である。今早出沢の水量は昨日の夕立で増えたが、今朝は減っている。
 快適に遡行を開始すると岩魚が結構走る。テント場下からいる。やっぱりここは居るのである。太田氏はたまらず竿を出すが、釣れない。この辺りはやっぱりすれているのであろう。テント場から10分程度行くと広い河原を行くと、腰までの浸かる瀞がある。ほんとうはここは泳ぎなのかもしれない。昨日もここを過ぎた場所まで来た。ここを過ぎるとだんだん谷らしくなってくる。両脇から山がV字状に崖となって落ちてくる場所が頻繁にある。こんなところで水が増えたら逃げ場所が無い場所である。
今日最初の岩魚は枝沢の滝壷で。竿を振り振り瀞を行く。ほんとうは泳ぎの場所のはず。 竿を降っている太田氏の先を二人していくと、左岸がオーバハングの崖、巨石で沢を止めている場所に出る。ここで小休止をとる。周りの景色はスラブをもった山々でやっぱ今早出沢だわ、と感慨が沸いてくる。太田氏が追いついてきてここで竿をふるが待望の岩魚はまだ出ない。してもおかしくない淵であるのに・・・。まぁあせることは無い。
 徒渉を繰り返していくと、左手より小滝その上に大滝をともなった顕著な谷が入り込んで来て、「岩魚君は絶対ここに居る。」という感じの釜があり、岩魚気配が漂っている。太田氏に「ここ、ここ。」と言って竿を降ってもらうと良型が飛び出してきた。今早出沢最初の岩魚記念写真をとる。私も竿をだすと、もう一匹、同様の良型が釣れた。さすが今早出沢と感激して、岩魚を石で囲んで泳がせておいたら、一匹どこかに飛び出してしまった。おそるべ今早出沢の岩魚である。
 ここからは私も竿をだして進む。先ほどからと比べると、岩魚の数がぐっと増えている感じで、サッと岩陰に隠れたり、なかにはどうどうと泳ぐやつもいる。素人釣なので、基本的には泳いでいるのを確認して竿を振るので、このような岩魚のいることが我々の釣りには必要条件なのである。
 そばにいたバッタで何尾か釣り上げた後、バッタ入手困難になってきたので、毛ばりにかえる。結構引かれて飛びついてくる。太田氏は数尾を毛ばりで釣り上げていた。しかし、なかなかここは良いところだわ。釣り上げながらどんどん遡行をする。型もだんだん良くなる感じである。待望の岩魚丼の夢がひろがる、が、尺岩魚君はなかなか姿をあらわしてくれない。
本来の魚留の滝だろうか。右岸に巻き有。毛針に飛びついた岩魚 バッタを所々ある草付きで探しながら行くと、幅2m〜5m程度で長さ30m程度の瀞になる。通常は泳ぎと言うことになると思うが、腰程度まで浸かるだけで通り過ぎることができた。さらに行くと、どうみても魚留の滝と思える二段の滝にぶつかる。直登は不可能で、ここで昼食を頂いて、さぁどうするかな、と検討をする。
 今日の目的地のガンガラシバナへは、竿を振り振りきたので、時間的にも厳しくなってしまっている。でも一目感動のガンガラシバナは見たいと言うことで、ここで竿をしまって遡行のペースを上げていく事にした。
 二段の滝は、右岸より高巻く。踏み跡は微かである。滝の横にでるように高巻く。足を滑らせると滝へまっさかさまなので注意注意。ここから先は魚留の上で岩魚は居ないかと、思ったが、まだ居る。その昔、移植放流でもしたのかもしれない。滝がもうひとつでてくるが、ここも右岸で高巻く。ガンガラシバナの断崖がチラホラと見え始めると、雪渓が沢を埋めている。下か上かと思うが、下は今にも崩れそうで恐い。上を通過していく。二箇所雪渓の通過するとやっと待望の奥二俣に到着する。ここからガンガラシバナが180度のパノラマで迫って見える。素晴らしい。
二俣が近づくと雪渓が多くなる。ガンガラシバナ ガンガラシバナは巨大なスラブで、左俣は樹林帯を伴った感じで、谷を作りながら突き上げていく。右俣は、ほんとうに巨大なスラブで一条の水の流れがスラブについており、最後は滝となって今早出沢に合流する。どちらも登るのは厳しい感じである。どう見ても雄大である。我々は、この景色を見て超満足し、引き返すことにする。
(・・・この奥二俣にも岩魚は、いる。ここはテント場としても良さそうな場所である。今早出沢は、テント場がなかなか無いので注意である。)
 すでに時間も大分午後を廻っており、急いで下山を開始する。しかし岩魚があまり走るもので、竿を振り振り急いでの下山だが、いいかげんに高巻のところで納竿し、後はひたすら下降する。結構長いのであるが、いい加減に疲れてきた感じになると、見覚えのある沢が入り込み、テント場に到着した。午後4時である。
 先ずは、焚き火の用意である。昨日と違い、今日一日天気が良かったので流木がよく乾燥している。大き目のも確保して、今宵に備える。岩魚は一匹だけ骨酒用とする以外は、全て塩焼きにした。時間があればジックリと5時間程度かけて遠赤外線で焼くのであるが、そんなに余裕は無いので、火の際ギリギリ方式で焼く。・・・沢は焚き火、それと岩魚の塩焼きに限る。酒も美味い。 
 夜の帳がおりて周りは真っ暗。岩魚を焼く赤い炎は感慨深げである。何故か知らないが、焚き火は昔から好きである。(小さい頃は良く家のゴミを焼いたり、田圃のワラタバを焼いたりしていた。・・・怒られたりもする。) 
岩魚を焼くテント場で焚き火を開始 一人3匹岩魚を頂いて。残りは明日のちょうど一人一匹の行動食とする。骨酒も頂いて、気持ちよくなったところで就寝とした。焚き火は火をつけたままで、赤々とテントを照らしていた。ぐっすり寝た。
20日 下山し、御神楽温泉で汗を流した。
 下山の日。昨日と一転して梅雨空に逆戻りである。雨が降っていない分だけましである。テントを撤収して沢筋についている道無き道を辿る。所々ルートを外しながらも、稜線を越える道にたどり着いて、汗ダラダラになりながらコルに到着する。コルからは今早出の山々が墨絵の様に広がっていた。
 ここからドロドロの道を急下降し、一ノ又沢の源頭に入り込み、大滝を高巻く道を、うまく発見して、引っかき傷をあちこちに造り、蜘蛛の巣がまどわりつきながら車を止めた林道に下山した。
 御神楽温泉は、車で少し下った先である。村人の社交場と仮していたが、いい風呂であった。食堂で、昨日残った岩魚塩焼きの行動食をつまみに飲んだ生ビールは最高に美味かった。トンカツ定食も美味かった。津川のセブンイレブンで仲間と分かれて、長野に帰った。(ちょっと遠い。)