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穂高池巡りと北穂東稜3106m 


■記録日:2011年10月7日(金)〜9日(日) ■行動時間:18時間30分 ■場所:北ア
■メンバー:単独 ■装備:登山靴と補助ロープ類 

課題であった池巡りとセットにして、これまた課題の五六コル越えと北穂東稜をやってみました。雪がついていて緊張もしたが、やっぱり普段会社では味わえない緊張感が楽しいのです。しかし、6日は仕事で徹夜だったので7日の朝3時起きは辛い。寝不足のままの穂高出発となってしまった。体調は大丈夫だろうか。
■コースタイム
7日:上高地6:23〜徳沢7:45/50〜奥又白池10:15/23〜五六コル12:24〜涸沢13:05
8日:涸沢6:26〜東稜コル7:25/55〜北穂東稜ゴジラの背越えて8:50/9:00〜北穂高岳9:30/55〜A沢コル10:38〜北穂池11:35〜東稜コル13:02/10〜涸沢14:15
9日:涸沢5:55〜パノラマ新道〜コル6:47〜徳沢9:38〜上高地10:04
奥又白池と前穂北尾根

今日は天気予報では快晴のはずだが、上高地に着くと穂高は雲の中。どうやら穂高周辺にだけガスがかかっている模様で、常念や蝶は天気が良いみたいだ。
まぁ回復するだろうとたかをくくって徳沢へ、さらに新村橋を渡って奥又白の急な尾根に取り付く。ガイド付オバサン2人を追い越して行くが先行者が一人いる模様(結局最後まで出合わなかった)。標高を上げると雪が出てきた。いっこうに天気は回復しないまま奥又白池に到着。池の水は満水状態の模様だ。なかなか綺麗な池だが、今年の紅葉は冴えが無い。半分枯れている。
きっとアレが目指す五六コルでしょう

奥又白池を一周して五六コルを目指して行きます。写真で見るよりいっぱい雪が付いています。草地の踏み跡を行き、ガレ場の横断を2回、確か一回目の横断の後に結構下降した様な・・・。記憶が定かで無いのです。下降では踏み跡が雪が途絶えて少し悩んだがブッシュ帯の中にルートを発見して下降です。ガレ2回の横断の後の3回目の横断ですが、ここは対岸に踏み跡を発見してしまいそちらに足が向いてしまい行き着いた先は小さなルンゼ帯、こんなところは絶対に違うと引返すと草地から上へ上がる踏み発見、こちらも直に消えます。・・・悩んだら引返すが鉄則なのでガレ場まで戻るとガレ左岸際にルート発見です。やっと戻りました、時間ロス。
五六のコルから見る最後のトラバースと奥又白池

ガレの左岸際を登って行くと右手のガレを離れて右手の尾根の中に踏み跡は続きます。ここが実は雪が付いていて斜度もきつく手掛かりの無い部分があってプチ緊張。
尾根を登り詰めると五六コルに突き上げる源頭の谷のトラバースとなります。ここも雪が付いていてプチ緊張のいやらしい場所です。トラバースが終わってひと登りで五六のコルに到着です。いやいや疲れました。6峰はハイマツ帯を登れば簡単に行けそうですが、疲れましたのでパス。5峰は岩稜の登りですね。
五六のコルからの北穂岳

さて、涸沢への下降ですが、結構雪が付いていて踏み跡は解りません。雪の上では先行者一人の足跡があるので、それを追いつつ、それも直に適当に下って涸沢へ向かいます。向こう側の奥穂と涸沢岳は完全にガスの中、北穂だけがときおり姿を見せてくれています。ガレ場の下降は浮石も多く、下に見えている雪渓歩きの楽だ、と判断してそちらを使い涸沢に降りていきました。
着いた涸沢は曇天の中、それでも紅葉散策

涸沢が見え始めると、今日は休日と思えるテントの量です。奥又白への登り以来誰ともあっていませんが、なんと人の多いことでしょうか・・・。
まぁ皆さん私と同様にヒマなのか絶好の快晴を信じて山に来てしまった人たちでしょう。今週は結構酒を飲んだ日々が多いので本施設ビールは買いませんでした。
夕方、天気は回復し夜半には満点の星空でした。・・・しかし寝袋は夏用だったので超寒くてなかなか寝つけられませんでした。と言うかウトウトしただけだった様な。
8日の朝、もちろん快晴

8日の朝は快晴です。絶好の東稜日和です。が、凍っていたらイヤなので日が完全出るまで出発しません。それでも6時30分前には出発してしまいました。
東稜へは北穂の登山道が南稜に取り付く地点で北穂沢のガレ場を横断して右側のルンゼを登ります。ガレ場の横断していると人が一人、おぅ珍しいと会話をするとこの方は北穂池狙いの往復とのこと。東稜は私は一人です。
東稜コルからの奥穂高と前穂高

東稜コルへはまだ弱冠雪が゜固くなっていたり凍っていたりする箇所もありましたが簡単に先行して到着です。見晴らしが素晴らしい。北穂池の方も到着し、お互いに気をつけて、と別れました。私はここでハーネス装着、今回は6mm×20mの補助ロープとシュリンゲとカラビナ3枚とピューが装備です。先ずは明瞭な踏み跡がありむそれを辿ります。巻き道に行かない様に少し先から尾根に登り上げます。折角の東稜ですから巻きでは楽しみられませんし・・・・しかし下から見るより結構雪が残っている。
ゴジラの背の手前からの槍ヶ岳

快適に東稜の岩場を越えていくとゴジラの背が登場しました。確かに昔見たゴジラの背です。先ずはシッカリとルート観察をします。まぁ展望も楽しもう! 槍が綺麗ですね。
そんな余裕こいてからいよいよゴジラの背に突入します。フリーでも問題が無さそうですが、念のため、残置を利用してロープを出して越えていきます。背の上だったり涸沢側だったりキレット側だったりして越えます。15mも行けば安心できる場所まで行けました。
これがゴジラの背の最初の部分。
ゴジラの背の中間核心部を越えて、最初の核心部を見る

最初の核心部は約15mの細尾根上の通過ですが、中ほどの二番目は・・・最初はウッソーと思ってしまった。涸沢側の垂直な岩壁を横3m程度上に3m程度登るのかと信じられんと思ってましたが、実はここは一段登ればキレット側にやはり残置を利用して超えます。が、なかなかここが一番の核心部かも。残置にシュリンゲを通してそれを補助として崩したらやばいパランスを保って背を越えてキレット側の足場へ。5m程度進むと再度安心できる足場帯となります。そこで一枚撮ったのがこの写真では・・・。
北穂東稜の核心部ゴジラの背を越えて一安心
三番目の最終核心部は5m程度?の急な下降、ここは大岩に固定された残置ロープが多数あり。一応20mで懸垂の準備をして、懸垂せずにうまくホールド広い下降しました。まぁテンション無しでゴジラの背を越えられましたが。やはり保険としてロープは必要ですね。なんせ一人ですから。・・・が、雪が無くて岩慣れた方ならロープ使わずともシュリンゲだけでも十分だと思いました。あくまで個人的意見ですから参考にしないで下さいね。
北穂山頂からのキレットと槍

ゴジラの背からは広くなった東稜を踏み跡を適当に選んで登って行くと北穂小屋の皆さんコーヒーを飲んでいるテラスに突き上げます。・・・まぁここも気をつけないと行けませんが。
さて、ここから涸沢岳や奥穂に縦走して下山かな、と思っていましたが結構早い時間なので予定変更して北穂池経由てほ涸沢に戻ることにします。ほんとうは明日に北穂池経由した横尾本谷を下降しようかと思っていましたが、ザック背負って東稜コルまで登るのはシンドイし。
A沢を下降した平坦地で振り返る

北穂岳からキレットを下降してA沢を目指します。さすがキレット、さらに北側斜面ということで雪も多く残っており、慎重に下降します。キレットは何人かとすれ違いました。
A沢のコルは今年のGWに直下まで来ています。同じ地形ですが、ゴロゴロのガレです。ガレを下りますが浮石も多くて難儀します。北穂池側にトラバース気味で下降は、ハイマツに囲まれて平坦地に着きました。見上げる北穂が高いです。

参考 
2011年GWのA沢下の良く似たアングルの写真
北穂池からの東稜

北穂池へは完全に踏み跡を見ません。ほんとうにどこかにあったのでしょうか・・・。藪コギは嫌なので、だきる限りガレで行ける様に進みますが、このまま進むと横尾右俣谷に入りそうなので止む無く藪コギもいました。その後ガレ場や草地を利用して北穂池方面に進みますが、最後は横尾左俣谷に落ち込む藪斜面となってしまい、ここは意を決して突入です。寝そべった様な木の藪で難儀しますが、約20分の格闘で北穂池の草地に飛び出しました。
しかし実に気持ちの良いところです。誰もいないのが実に良い、天気も良いし。
北穂池からのキレットカール

北穂池は大小の池がある模様です。これは二番目の池でして、快適な天幕場がありました。水も綺麗ですし、流水もあります。こんに所で一人で一泊なんか最高に贅沢でしょうなぁ。
さて、展望を楽しんだら東稜コルを目指します。が、どれが東稜のコルか明確には解りません。しかし地図と地形を観察してこれしかないなも思える方面を定めます。踏み跡は明瞭なものはありません。途中、スコップの遭難碑がありましたが踏み跡らしきと思える程のものしかありません。
雷鳥と北穂池

定めた方面に続くガレ場を登っていとる雪の上に足跡を発見。これは朝に東稜コルで別れた方のものみたいです。よっしゃ、やっぱりココや、と言うことで正解です。
ガレを登り切るとルンゼの登行、このルンゼ最近落石した岩が多くて安心できません。ルンゼ左岸際の草地を登ったして、途中から左手側の小ルンゼを登り切ると尾根上です。ここからは踏み跡がハッキリしました。・・・で登っているとオコジョ、次は雷鳥の親子が出迎えてくれました。
涸沢のテント場がスゴイ事になっている

東稜コルへは意外と辛い。尾根が長く続き、そこから先の半草地半キイマツ帯も疲れたせいか長い。東稜コルに着くと一安心です。やっぱ人も居なくて自分だけの判断で歩いてくると疲れます。
さいここから先はルンゼを慎重に降りれば登山道に合流です。ユックリと慎重に降りました。合流した登山道ではさっそく”落”なんかの大声聞いたりもしましたが無事涸沢です。しかし今朝の出発時と比較できない程のテントとなっています。
9日の朝焼けの涸沢を囲む山々(テントの過密村出現)

結局8日はとにかくスゴイ人とテントでした、私が天幕場に戻ってからも続々と右に左にといったいどこに貼るの?と思えるゴツゴツの場所にテントが張られて行きました。トイレも待ち、なんと今日はビールを飲もうと思って売店に行くと約50m弱(ちと大げさ)の列でしてあきらめました。結局ふて寝して翌朝ですが、トイレ待ち列を恐れて2時過ぎにトイレに行きました。この時点でも人がトイレにいっぱいいました。・・・結局撤収し下山の時、トイレ列は100m程度に達していた。信じられん。
と、言うことでパノラマ新道でアッサリ下山完了。