遥かなり、初雪山。が素直な印象でした。この山は、前からその名前の良さに一度は行きたいと思っていた山でしたが、先日の白鳥山からのその北面の白い大斜面に見せられてより一層想いを強くしてたんです。
大平集落端6:37〜林道から北尾根へ(寝入谷先)8:08〜500m細尾根8:40〜1000m9:40〜1450m山頂直下11:00〜初雪山11:50/12:25〜北面斜面〜北尾根1210m12/40/13:10〜北尾根815m13:39〜林道14:00〜大平集落15:30
寝入谷近くの林道・・・こんな所を進みます

さて、その初雪山ですが、前日にまとまった降雪があり、誰かのトレースが無いと撤退と言うこともあるか・・・との感じで登山口である大平集落につくとラッキーなことに先行者がいる。どうやら二人。トレースを遣わせて頂きながら長い林道歩きをこなした。この林道は標高50m程度の大平集落端の除雪終了から延々と続き、シール歩行は頻繁にスキーを脱ぐはめになる。雪解け水と所々のトンネルで初雪山北尾根の登り口まで20回程度スキーを外したりしなければならない。かなりこれだけでも疲れる。
北尾根の巨木の中を登る

初雪山の北尾根の取り付きは極めて急な斜面である。入黒沢にかかる橋を超えた尾根末端でなく、その先の幾分開けた斜面からトレースは取り付いていた。ぐぃっと杉林の中をと登りすると顕著な尾根になり両側がやせている。ここでシール登行をあきらめてツボ足にし、目の前に見えている急斜面を右手より巻きながらツボ足トレースがついており、私も同様に登っていった、が尾根はどんどん高度を上げており、なかなか巻いている右斜面より尾根上に這い上がることができない。・・・もう人登りしてやっと尾根上につくと、尾根も広がりシール歩行にする。
初雪山がやっと見えました

そんな尾根を忠実に登っていくと、尾根は大きく広がり、プナの若木が目立ち始める。ブナの大きなものは無いが名前の判らない枝を途中から左右に広げる大きな木がたくさんある。後ろには穏やかな山容の白鳥山がやはり白く見えている。しばらく登ると初雪山が見える平坦な場所にでる。今まで尾根や木々に隠されていた初雪山が良く見える。先行する2人が初雪山の右肩の急斜面をちょうどこなしているところだ。この平坦な場所で今日最初の休憩をとる。ここからは初雪山北斜面が良く見える。
振り返ると白鳥山

さて、休憩もソコソコにして先を急ぐ。疎林となってきた気持ちの良い尾根になってくるが、風がゴーゴーと音を立てながら通り過ぎていく。もうどこからでも北斜面はいつも見えており、最高の展望である。最後の疎林を抜けると北尾はいつしか斜面の中になくなってしまう。風がドンドン強くなり雪煙が足元をすくう様に吹いてくる。斜面も固くなり、シール登行も難しくなってアイゼンを付けた。アイゼンで急な斜面をこなして山頂に続く鋭利な尾根にとりつく。もうこの辺りでは完全に爆風っぽくなって耐風姿勢をとっていないといけなくなってしまった。疲れる。何とか風と格闘しながらゼイゼイ状態で山頂目指すが丸いピークの山頂にはなかなか近づかない。大地山に続く展望がすこぶる良いが眺めてられる余裕がなかった。
初雪山北斜面全景(帰路より)
く雪庇の稜線と大地山

やっとのことで電波塔みたいなものが立つ山頂に到着した。もう風はどうしようもなく爆風状態である。油断をするとスキー板もとんでいきそうである。一応周りの素晴らしい展望の写真をとりまくる。やっぱり雪屁の稜線がうねうねと続き最後にドカンとある大地山の展望が最高である。今日は黄砂が飛んで来ている様で残念ながら青空もうすく遠くの山々は霞んでおり今いちである。それでも犬ヶ岳、サワガニ山、朝日岳方面の白さ、北の又谷への斜面など過ぎらしい景色が初雪山から得られる。素晴らしいのひとことにつきる。
朝日岳方面
犬ヶ岳と初雪山北斜面

さて、今度はお待ちかねの滑りです。が、昨日の降雪で登行しているときに10cm〜20cm程度したに弱層がありそうな感じがして山頂直下の北斜面は遠慮して登行した尾根の山頂肩から幾分斜度が緩んだあたりから北斜面に入ることにする。先ずは山頂から大地山方面に楽しく滑る。雪面は風にパックされているものの滑りには問題が無い程度。少し滑り下った辺りから右へ右へとトラバースして北斜面に入り込む。
北斜面に残したシュプール

よく見ると先行した二人のシュプールが山頂の向こうから刻まれているのがある。エーっ、大丈夫じゃん。とちょっと悔しい思いとなるが、一人だし雪崩れたらアウトなので致し方ないか。それでも肩より北斜面にはいり、重めパウダーに雄叫び上げながら快適、超快適スキーイングを楽しんだ。途中より見上げる北斜面の広大さに感激、見下ろす北斜面は白い谷に吸い込まれていき、どこまでも滑って行きたくなってしまう。・・・が途中よりトラバースして北尾根を目差した方が良さそうで、先行する二人のトラバースに沿って北尾根に戻った。途中は暖かさのため上部より小さく崩れた直後の斜面を横切っていく。
北斜面から北尾根に戻り休憩

北尾根にはその二人が休憩していた。石川の方と長野の方。ともに単独の方だった。しばし情報交換などお話し、先に滑り降りていかれた。私はここで大休止である。ビールとパンのいつもの食事である。ここは初雪山の北斜面に残したシュプールが良く見える展望の場所で満足、ビールで火照った体を冷やしてさらに満足状態に突入してしまった。写真をとってソロソロ私も行くか、と言うことで名残惜しい初雪山北斜面の展望と分かれて樹林帯へと滑り込んでいきました。
初雪山樹林帯を滑る

樹林帯は重い雪です。足を取られることは無いのですが、とにかく重いです。北尾根を忠実に滑りおりていきます。下部に近づくと先行する二人は右手(東寄り)に入り込んでいます。・・・やや、これはきっとヤセ尾根を避けるためだかな?、私も地図で判断し、そのシュプールを追って右手に入り込ん行きました。(地図を見ずに人のシュプールだけ追っていくのは危険ですから。) 快適な重雪スキーイングの最終は急な杉林に突入。これがいけない、クシャミ連発スキーイングとなってしまい苦しい。花粉症なんです。今年は最低の年ですよ、もぅほんとうに。・・・杉林を行くともう林道がソコです。最後は小沢の右岸を滑り、1m程度飛び降りたりして無事林道に到着。小沢はもう流れており、さっそく水をがぶ飲む。うまい。今日は温度がかなり上昇しており、とにかく暑い。
大平集落より初雪山

林道は相変わらずスキーの付け外しがやっかいであったが何とか大平集落に3時30分過ぎに到着。大平集落手前の林道より初雪山が見えていて、結構遠いよね、と重い、さらに登って滑りおりた斜面と尾根が見えていて感動ひとしおにして帰路につきました。

ホーム山行記録⇒2003年2002年2001年2000年以前源流釣][温泉山行][花の山行][低山巡り][地域別][百名山
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初雪山1610m テレマークスキーツア


歩行:8時間53分    メンバー:単独
場所:北ア・栂海   記録日:2005年3月27日