ホーム山行記録⇒2003年2002年2001年2000年以前源流釣][温泉山行][花の山行][低山巡り][地域別][百名山
テレマークの分類→【北アルプス信越国境上信国境上越国境尾瀬周辺北信五岳周辺八ヶ岳周辺東海北陸・中央/南アルプス東北

剣岳 源治郎尾根〜長次郎雪渓〜ハシゴ谷乗越


剣岳 源治郎尾根の岩登り
歩行:                     グレード:★★★(初級岩登り、懸垂有り)
場所:富山県                記 録 日:2001年7月27日、28日、29日
塚田岩切プロフィール
岩登りなんて、沢登りでする程度だったのですが、仲間が行くということなので、とりあえず事前練習を2回(小川山と戸隠西岳)して、ヘルメットを買って行って来ました。結果、何とかなるもんと思いましたが、岩でも無い急な雪渓でスリップして少し落ちてしまった(けが無し)。さて、源治郎尾根ですが、結局最初のルンゼの登り初めと懸垂下降の後の下降が山場でした。尾根から眺める八峰の景観は素晴らしい。
コースガイド
27日 扇沢〜室堂〜別山乗越〜真砂沢テント場
 朝6時に扇沢集合。東京組は寝不足気味、私も昨夜の新幹線終電だったので寝不足気味。一番のトロリーで扇沢を発って10時30分頃に室堂に到着した。天気は晴れで上々である。
 みくりが池には雪渓が残っていた。ルンゼの中を登る昨年11月ぶりの立山である。雷鳥沢の天幕場で休憩した後に、見上げるとそうとうありそうな別山乗越までの登りにかかる。いつも元気な太田氏が、運転の疲れのせいか、どんどんビリに離されていってしまったので、雷鳥平手前の花畑の中で、大休止しながら待つことしばらく。チングルマのお花畑と立山のアングルでなかなか綺麗である。太田氏も追いついたので、のんびりと別山乗越まで行く。やっと着いた別山乗越にある御前小屋では生ビールを売っていた。梅村氏が我慢しきれず、高いのを買って飲んでいた。ここからの剣はなかなか凛々しい容姿で良い。
 さて。後は真砂沢を目指すばかりと意気揚々と主発するが、既に年のせいか、いっこうにピッチが上がらず、ほうほうの体で剣沢の雪渓末端に到着した。源治郎の取り付きを観察してやっとの事で真砂沢の天幕場に到着する。ビールが美味い。室堂から意外にも遠く、午後4時の到着である。疲れた。
 ビールをいっぱい飲み、明日の源治郎の為に早々に就寝した。
28日 真砂沢テント場〜源治郎尾根U峰〜長次郎雪渓〜真砂沢テント場
T峰よりU峰に出発 4時起床、6時出発。上々の天気。昨日より足を痛めた梅村氏は、テントキーパとして残ることになった。源治郎の取り付きは昨日観察しているので、迷うことなく到着。ルンゼを詰めることにした。が、ここでザイル太田氏がザイルを忘れた事が判明。U峰の懸垂下降は35m程度あるのでザイルを2本準備したのだが、出発の時にテント脇に置いてきたらしい。シングルで下るとか、途中のテラスに固定点があるとかで迷ったが、結局取りに行ってもらった。残った岩切氏と小生でT峰の山頂付近の台地で待ち合わせとして登り始めた。
 ルンゼの出だし部分の登りはそんなに甘くなくて、すぐに出会った滝部分がなかなにか越せない。右岸から高巻が楽そうだが、こちらもあまり良くない。結局滝そのものを越して行くことにした。結構難儀して乗り越えて、ザイルを出して岩切氏が登ってきた。そうこうしているうちに太田氏が帰ってきたので、三人で登ることにした。
 後は、大したことのない登りでどんどん高度を稼ぐのだが、ルンゼの最後は「らく〜。」が頻繁に叫んで尾根に取り付いた。ここから見上げるT峰は首が痛くなる程だ。
 ハイマツと岩の中を登って行くと、草付きの急斜面になって、ひょぃっと八峰の展望が飛び出す。(最初の写真) ここまで来た甲斐のある景色である。もうT峰の山頂近は直ぐそこである。剣の山頂も見え、人がいるのが見える。山頂手前の平坦な所で大休止をした。素晴らしい展望である。納得。
 T峰の山頂を越えて、急な斜面を下ってU峰に取り付く。ハイマツと岩場の際を登る。結構急である。登り詰めるとU峰の山頂ほ続く岩尾根になる。八峰と長次郎雪渓の展望を右手に見ながら、快適に岩尾根を越えていくと、例の懸垂の支点に出くわす。
約40mの懸垂下降U峰へ 支点らには数え切れないテープやシュリンゲが取り付けてあり、命を預ける為に皆自分で持ってきたのを使っているらしい。我々は一番新しい感じのを二本選んで、それにザイルを取り付けて下降した。さすが35mあるとザイルがぐーんと伸びる。太田氏、岩切氏、塚田の順で下降する。下降した地点は、平坦な場所で。平蔵谷側には緩やかな斜面になっている。
 この先は、尾根を単に登れば山頂であるらしいが、皆、剣山頂に行く気は何となく無く、時間も時間だし、長次郎雪渓で下る事にした。長次郎雪渓へは急な雪渓とガラガラのルンゼを下る、今日の登りのルンゼと同様に悪い。小生、急な雪渓を、滑り気味に、いい加減に歩いて行くとズルっと滑って、末端まで10m程落ちてしまった。けがは無し。
 ルンゼの下降をしていくと長次郎雪渓左俣端にでる。この辺りの雪渓は急な為、ザイルで確保して緩やかな部分まで渡っていった。熊の岩の台地ではテントが一張りあって単独のおじさんがノンビリしていた。ここまで来れば、後は緩やかな長次郎雪渓の下りだけである。周りの景色は日本離れした素晴らしい山岳風景である。八峰の頭、チンネが高く聳えている。北方稜線のコルからは何人かが、剣山頂からか、八峰縦走からか知らないが、下りてくるのが見える。
 長次郎雪渓を八峰の展望を横目に見ながらガンガン下り、日が傾いた頃に真砂沢テント場に着いた。今日入山した会社の別の支部のメンバーも到着しており、早速ビールで乾杯をした。乾いた喉には美味しすぎる。
太田、岩切と八峰29日 真砂沢テント場〜ハシゴ谷乗越〜内蔵助平〜扇沢
 丸一日足の調子の回復を待っていた梅村氏もまぁまぁの状態となったので、連れてハシゴ谷経由で下山をすることにした。しかし、彼の靴はウレタンソール現象がひどく、靴底からかなり剥がれてしまっている。針金で締めて応急手当をした。
 ハシゴ谷へは、真砂沢下の雪渓を右に渡って登山道に取り付く。解りにくいので要注意である。登山道にはキヌガサソウが咲いていて綺麗である。薄暗い道を進むと、岩の積み重なる部分横断して、ハシゴが連続する稜線にでる。剣もここでお別れで、前方にはとんがった後立山の山脈が見える。内蔵助平もよく見える。
丸山東壁すごい! 内蔵助平は、見えるのに意外なほど遠く、のどがカラカラとなったが、清冽な沢に途中出合に出会い、最高に旨い水を頂くことが出来た。内蔵助谷の下降も黒部はまだかまだかと歩くがなかなか着かない。それでも途中の丸山東壁の景観を楽しんだ。
 黒部川は、ダムの観光放流で、あまり綺麗な水では無いようである。最後のダム際を登りは、途中休憩をして、バテバテでダムに到着した。
 扇沢よりいつもの薬師湯で入湯した後に、新行のおそばを頂いて帰った。

◆源治郎尾根は思ったほどでも無かったが、ルンゼの落石が一番怖いかもしれない。次回行くことがあれば、ちゃんと剣山頂に行こうと思う。なお、真砂沢のテント場は10張り張れれば良い感じである。早めに着いて良い場所を確保したい。