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飯豊連峰縦走 大石沢西俣より入山

東芝山岳部/松永、太田、塚田

1996年7月24〜28日

記録/塚田

飯豊の岩魚 飯豊は二度目である。前回はGWの時で最悪の天気になってしまい、全く登らずじまいだったが今回は全山縦走をする計画である。またいつもの様に入山と下山は岩魚が楽しめるコースを行くことにする。いつものメンバである。
7月24日 大熊沢付近まで
 
坂町駅まで夜行列車、越後下関駅よりタクシーで大石ダムまで送ってもらう。梅雨があけたばかりで朝からギンギンに太陽が照りつけている。ダムの堤からしばらく林道を行き、吊橋を渡った辺りより登山道となる。登山道は沢が入るたびに大回りで沢を避けていくので結構距離がある。
 さて、道を行くとヘビヘビヘビのオンパレードであって、最初に何気なく足を置いた辺りにヘビがいて「あっ」と叫ぶと樹上からミヤマクワガタが落ちてきて真に変な思いをした。しかし、あまりにもシマヘビ、マムシが多いので先頭者はヘビに出会ったら交代と言うことで進んでいくと、あまりにもヘビに有ってしまうので交代だらけで先に進めない状況となってしまう。とにかく3m程度の木を歩く前方にバタバタと地面を叩きながら進んでいった。
 登山道が沢を横切る所で入渓する。ちょうどお昼頃である。登山道は大熊小屋に登って行くが、我々はホコタチ沢で稜線に上がるつもりである。沢は格段大した所も無く進み、大熊沢出合の所でテントを設営し、本日はこれまでとする。早速、竿を出して淵に入れると、すぐさま岩魚が飛びついてくる。25cm程度のまぁまぁのサイズである。3匹続けざまに釣り上げたがその後は私には当たりがなかった。太田氏、松永氏とも数匹程度釣り上げて来た。今宵は焚き火でバッチリOK。エブリ差山頂
7月25日 杁差岳を経て頼母木岳テント場へ
 いよいよホコタチ沢を突き上げる日である。飯豊の沢では易しい沢との風評でこのコースを決めたのである。が、大熊沢出合をすぎて500mも行かない内所で沢は雪渓で埋まっているではないか・・・。こんな所で雪渓に埋まっているのであればホコタチ沢は全て雪の中と思われる。三人で協議した結果、昨晩岩魚も頂いたので登山道に変更することを即決した。皆日頃の会社疲れを引きずっているので軟弱なのである。
 杁差岳への登山道は相変わらすヘビが多い。見下げるホコタチ沢は、思ったとおり全て雪で埋まっている。行かないで良かった。やっと這い上がった飯豊の稜線に杁差小屋が立った居て、その背後にニッコキスゲの群落の向こうに山頂がある。一登りして山頂を踏んでいった。
 いよいよ縦走モードである。既にかなり皆疲れている、重たい荷をもって頼母木小屋に到着し、すぐさまここに幕営することにする。ここは稜線上のテント場である。丁度杁差岳
も見えて展望も良い。草地のテント場で気持ちが良い所であった。水は、地神山から引いていて雪解けの冷たい水であった。今夜は早々に就寝する。御西小屋
7月26日 御西テント場へ
 今年の飯豊は、かなり雪が多くのこっている様で、昨日も思ったのだが、縦走路はけっこう雪の上を通っている所もある。
 今日は、飯豊の北の主峰である北股岳(2025m)に登り、石転大雪渓をのぞき込んで、御西小屋のテント場まで行く予定である。早朝、出立するときは、天気が良かったのだが、徐々にガスで出始めて、とうとう北股岳山頂では全くのガスの中となってしまった。ピラミダルな姿を創造していただけに姿を見ることが出来ずに残念である。ヒメサユリと
 また、北股岳までの登山道で飯豊にしか無いと言うピンク色の百合、”ヒメサユリ”を見ることができた。少し季節は遅そうであつたが、可憐な色の百合が咲く中を通り過ぎて行く。
 北股岳の向こうのカイラギ小屋にガスの水分でびしょぬれになって入り込んだ。小屋はこじんまりとした整いの小屋である。ちょうど居合わせた兄ちゃんが逆方向から縦走してきたそうで、縦走路は結構雪田の上を通っており、一ヶ所、谷に落ち込んでいく急な雪の斜面のトラバースが有るようなことを言っている。本人はそこで滑って、すりむけ状態とのことであった。実は我々三人の足周りは、普通の運動靴。沢では北アでもそうなのだが、沢の足ごしらえの他に、しっかりとした登山靴を持ってくるのは重いのでいつも捨てても良い様な運動靴か、東京靴流通センターで買った980円の靴である。この靴では少し不安になったが、仕方が無い。そんな急な斜面があるのだろうか?
 結局、確かに斜度のあるトラバースがあったものの谷に落ち込んでいる訳でもなく、緩やかでいったいどうやったら滑るのだろうか・・・。13時頃、御西小屋に付く頃には天気も快晴となり、素晴らしい天気となった。予定より早めについたのでテント設営後に、飯豊の最高峰の大日岳(2128m)に空身で向かう。山頂へは急な雪面を登っていく。展望はさすがに最高峰だけあって良い。御西岳へは16時頃戻った。ここの天幕場や小屋は特に人が多い。
7月27日 飯豊本山へ経て川入に下山
 朝、御西岳に登ると霧が薄く流れる中に飯豊本山が浮かび上がったきた。入山以来、飯豊本山だけは何故かあまり良い展望に恵まれずにいたが、今日が初めて全景を見ることができた。おたやかな山である。飯豊本山へ向かう
 飯豊本山山頂には、神社があって巫女さんや神主が夏の間だけは常駐している様だ。手を合わせてお祈りして先を急ぐ。飯豊本山から草履塚へは急なザクザクの斜面を下る。左手より御秘所沢が突き上げてくる。本来、この沢をつめて飯豊に上がる計画をしたが、かなり大変な様なので、本コースとなったのである。この当たりの御秘所沢の源頭はブッシュを分けて登る感じであった。
 三国岳で大休止をして、飯豊ともお別れである。あとは一気に駆け下りていけば良いのである。地蔵山へは上がらずに御沢に下山した。今宵は岩魚を釣り上げる予定なので大白布沢を上流に遡行し、良いテント場を探すのだが、無い。全く無いのである。仕方なく、管理人が居る御沢キャンプ場にテントを張ることにした。まぁ水道も有り、許すことにした。
 ここは既に林道が入っており、30分程度歩くと川入の集落である。林道の向こうには沢が流れていて、早速竿をだすと、22cm程度の手頃な岩魚が釣れる。しかし、ここまで下山したのならばビールが欲しくなるのが人の情である。岩魚が居てビールが無いのはしんどい。管理人小屋を覗くと売っていない。管理人が夕方に川入に帰るときに私が一緒に乗せてってくれることになった。
 と、その夕方に乗せてもらったのはブレーキの利かない、トラクター。後ろの荷台に乗せて頂いたが、車とすれ違うときにはブレーキが掛からないため、やむなく山側の斜面に突っ込んで停止するという凄腕。お年の頃は70才ぐらいのおじいちゃん。それでも人が歩くのと同じぐらいのスピードの安全運転の為、恐怖を感じることは無い運転であった。
 川入の集落でビールを仕入れてキャンプ場まで歩いて引き返した。トラクターより速かった。
 
日どころでは斜面避難小屋なので
7月28日 川入からバス、山都からJRで帰京
 翌朝、岩魚を少し釣った後、川入に下山。民宿で風呂に入れて頂いてビールで乾杯、美味い。山都までバスで出てJRで会津若松にでる。会津若松で500円の草履を買って、足下スッキリして帰京した。