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北ア 某沢Vと秘湯沢


歩行 目茶あります  メンバー 太田、塚田
場所 北アの某所   記録日 2004-8-12〜15

まことに素晴らしい山行であった。ここが日本か、と思える感動的な状況がそろう条件の山旅であった。
・・・実はここは私自身何度か来ているのであるが、以前はここにこんな所があるなんて、と、知らないので通り過ぎてしまってたりしていた部分もある。今回は完璧に目的を果たしてきた。超秘湯と沢、それに岩魚ちゃん、さらにMTBによる一気下りと楽しいことだらけなのである。途中、雨にも打たれて妙に寒い状況にも遭遇したが、展望の良さと静かな山旅も味わえた。さて、その記録。

8/12北ア某所〜某沢V入渓〜秘湯沢〜某沢V上流で幕営、8/13某沢V上流〜魚止〜某沢V上流幕営、8/14某沢V上流〜北ア稜線幕営、8/14北ア稜線〜北ア縦走路〜北ア某所
8/12AM 某沢V入渓、なんと黒い川!

朝4時に北ア某所で待合わせし、MTBを使い林道をアプローチする。かなり長い。しかし歩くことに比べたら桁違いに早い。コースタイムをかなり塗り替えて某沢Vに入渓することができた。しかし、そのV沢はなんと黒い川となっていた。いったい何があったんだろう。そう言えばこの間来た時と随分地形が違う。大雨で川底が抉り取られてしまった影響の様である。
8/12AM 某沢V、北アの稜線が見えた

あれが2日後に目指す北アの稜線である。まだまだ遠い。が、天気も快晴で足取りも軽い、水量も少なく、ゴルジェも難なく突破。何度もザイルを出しながら渡渉してきた過去があるが、ザイルの必要性も全く無いままどんどん上流に遡行することができた。
8/12AM 某沢Vに白い沢が入る

真っ白な水が流れている。某沢Vの枝沢である。硫黄分の濃い水の様で、飲むとすっぱい。この沢の存在は前から知っていたが、この上流に温泉がある、と言うひとは最近知ったのです。・・・今回の目的の一つはこの沢に温泉は無いものか、と言うこと。しかし、この沢は滝となって行く手を阻んでいるらしい。
8/12AM その滝

確かに登るのはしんどそうである。ちょうど滝に屋根となる様な大石が張り出しており、そこから熱いお湯が滴り落ちている。う〜ん、ここがもし湯溜まりだったら超感動的な野湯になるだろう、と思いつつも残念である。熱いお湯はそのまま白い沢に流れこんでいるだけである。まぁもう一つの秘湯沢があるから、許しておこう。と、言うことでここで撤退。
8/12AM で、ついに秘湯沢の湯船に

靴を脱ぐのが面倒なのでそのまま入浴。が、その後やはりお風呂に靴はNGであるので正統派スタイルで入浴し直しました。
上の枝沢を越して僅かな距離で秘湯沢に到着しますが、10分程度上流に遡行するとダンダン沢の温度が高くなって行きます。所々煙も上がっています。秘湯沢に流れ込む側壁の滝も、この辺り全てがとにかくお湯です。
8/12AM 水流が側壁を削りこんだ淵が今日の湯船です

かなり崩れそうな天井です。危険ですが、入浴せざるを得ません。これぞ人生の喜びの瞬間ですね。この秘湯沢は25000図では温泉マークがついていません。しかし素晴らしい全部温泉です。お尻の穴辺りからもお湯が出ている様です。岩壁も暖かいのです。
8/12AM 湯船よりの景色

向こうに見える山は北アの2700m台の某山です。天井からもお湯がしたたり落ちます。カメラが濡れます。
この秘湯沢詰めると北アの稜線に連なりますが、かなりのガレを越えないといけません。少し上部には温泉成分が固まった状態の白い滝があるそうです。こちらもかなり学術的に珍しいとのこと。
さて、秘湯の堪能はこのぐらいにして次は岩魚と行きましょうか・・・。
8/12PM 温泉から源流釣りスタイルに変身です

秘湯沢から某沢Vに戻ります。遡行をしていくと岩魚が走り始めます。何年かぶりの岩魚ちゃんは皆んな元気そうで何よりでした。・・・しかしどうもあまり釣れません。どうしたものか、と思っているとなんとこんな所に先行するパーテイの天幕があるのではないですか。やはり最近はここも人が入るのですね、ちょっと悲しい感じですが、せまい日本ですからね。
8/12PM それでも夜の楽しみ分を岩魚を確保

天幕場は、右岸の草台地の中。草を倒して広場を作りました。焚き火用の流木はよ〜く乾燥した木がゴロゴロしており、全く困りません。焚き火の遠赤外線であめ色になるまでコンガリと焼きます。久方ぶりの美味しい岩魚塩焼きが出来ました。テントの中で頂きました。
8/13AM 今日は釣り専念の日です

朝4時起床し、岩魚の朝飯時をねらい釣りの開始です。しかし、昨日の先行パーティの方が1人釣り上っておりなかなか釣れません。が、その方もお帰りするそうで、まだ出れも踏み込んでいない上流に行くと、結構バシバシと釣れます。型はイマチイですが、塩焼き適サイズが主体です。
8/13AM 北ア稜線が迫ってきます

必ずここに来ると尺岩魚が釣れる淵があるのですが、今回はどうも地形の変化で消失したみたい。似た岩は見出すことができたが、地形が違う。太田さんは残念がることとしきり。ゴーロ手前の魚止めまで行きましたがそれらしい淵はありませんでした。
8/13 夕食の食材

消失した尺岩魚淵には残念でしたが、良型の岩魚ちゃんがいっぱい釣れました。陽がまだ高い午後に天幕場に戻り、早速岩魚パーティの用意です。先ずは焚き火、それから岩魚に感謝しつつさばきます(写真)。メニューは塩焼に骨酒、唐揚です。今日はビールはありませんが焼酎にウィスキー、日本酒がまだあり幸せです。

8/13夕刻 天幕場の前で毛ばりを振う

今年は水量が少ないせいか岩魚ちゃ達は、昼間は岩下に潜り込んでいてなかなか悠々と泳いでいる姿は少ないです。しかし、夕方ともなると昼間は何も泳いでいなかった淵になんといっぱい泳いでいるではないですか・天幕場の前の淵も数尾が泳いでいます。早速毛ばりを太田さんが振ると釣れました。釣れた5尾を最初は鍋の中に居れていたのですが、あまりにも窮屈そうなので淵の一部に岩魚プールを作って放し飼いにしてきました。
8/13夕刻 塩焼き完成間近

天幕場は砂地の上で、平で素晴らしいコンディション。焚き火場が少々近いが。風向きも良くテントには煙がこない。太田さんが塩焼番で私が唐揚担当、さらに味噌につけて持ってきたサーロインステーキも私の担当で料理。しかし今回は毎日岩魚が食材になるので下界から持ってきた食材が減らない。荷物も軽くならずに困った状態なのである。
8/14AM 朝から釣りで今晩の食材用意

某沢Vの水量が昨日より減っている感じ。この2日の間全く快晴で一粒の雨も降っていない。昨晩は沢横の林間でなく、沢中に天幕したので夜空の星が一際よく見えて綺麗であった。ちょうどペルセウス座流星群だかなんだか知らないが流れ星も見えた。
・・・ところで昨晩の内に岩魚プールに居たはずの岩魚ちゃん5尾は全て居なくなっていた。石囲いを豆に作った力作であったのだが、恐るべし岩魚である。
8/14AM 某沢Vの枝沢を詰める

某沢Vの枝沢で北アの稜線に詰めることとする。なかなか解りにくい地形であるが、何なとか間違えなく予定の稜線に立てた。この枝沢にも岩魚ちゃんは生息しており、結構標高の高いところまでいた。おまけに最後に目撃したのは紛れも無い尺岩魚ちゃん(太田さん談)である。
・・・天気もここまでで枝沢を詰めていくと雨がどんどん振り出してきた。天気予報どおりなのであるが・・・。
8/14PM 北ア稜線で天幕し、またしても岩魚料理を

下の沢で釣り上げておいた岩魚ちゃん達に感謝しつつ、今日も唐揚。するどい歯型が飛び出した唐揚もできた。ヒレもカリッと揚げてあれば大変美味しく頂けます。しかし外は雨、まだ時間は早いのでテントの中で酒でも飲みながらダラダラと食う作戦で時間を潰しました。
8/14PM 続いて岩魚のホイル焼き(正しくは蒸し)

胡椒をよく利かせたせいもあって生臭さはあまり無かった。岩魚料理では生臭さをうまく取り除くことが必要である。だいたい良き水分を抜く料理だと問題は無いが、蒸したり煮たりだと生臭かったりしてしまうんです。(随分前にやった生岩魚の炊き込みご飯は最高に失敗しました。)
8/15AM 北ア縦走路をいく

昨夜は本降りの雨であった。朝になってもまだ降り続いているが、今日は下山の日なで仕方なく、雨の中、天幕を撤収し北アの銃路走路を行く。すると徐々に雨も弱くなり、某合流点に差し掛かるころには雨も上がってくれた。
8/15AM お花と槍・穂高連峰

視界もだんだん良くなり、昨日は全く見えなかった槍・穂高の山並が見えてきた。足元には高山植物の小さな花があちらこちらに咲いている。縦走路には何組ものパーティが・・・、さすがにハイシーズンであり、おばさん軍団も何組も居た。
8/15AM 縦走路から外れて下山開始

分岐点では360度北アのパノラマが楽しめた。しかし今回の最高地点2910mでは5℃+風強しで滅法寒かった。さていよいよ北アの山々ともお別れして下山開始。がこの道は終始、槍の展望が得られてなかなか良かった。
8/15AM 何だか知らないが縞模様の小石場

ひょっとしてコレは学術的に価値があるもの・・・? 下山道の途中で、小石が堆積している場所で、縞模様になっている所があった。風と雨が作り上げた模様なのであろうか。かなり珍しかったら困るので、とりあえず証拠写真として撮影しいおいた。
8/15PM 北信の山々を遠望する

おそらく右から黒姫山、高妻山、妙高山では。雲と山々が綺麗であった。北アの山々にくっ付いていた雲もドンドン取れていく。遠くににも雲を引き連れた山々が見打ている。
8/15PM もうすぐ下山、沢が見えた

いい加減に足が痛くなったころ、下山地の沢が見えた。それにしてもこの下山路は疲れる。途中の登り返しも度々あり、しんどかった。
8/15PM 下山したらもちろん温泉

お風呂とビールセットで1人1000円。ここで3日分の汗と垢を落としてサッパリする。サッパリした後は昨夜で濡れてしまったものの洗濯てす。しかし、ここは本当の下山地点でなんなく、まだ林道が結構ある。
8/15PM夕刻 下山道途中にあった小屋で休憩

途中にあったこの小屋で時間調整のため、上がりこんで休憩とする。3畳とマキストープまで着いてします。ここで最後の岩魚ちゃんがストーブで焼かれて完成する
8/15PM夜 さて本当に下山

某所にデポしておいたMTBにまたがり林道の下山を開始する。コースタイム3時のところを30分程度で下りてしまった。MTBの下りも楽しめるんです。