東北の山は久しぶりである。吾妻連峰は、いつかはいつかは行きたいと思っていたのであるが、長野が家であるとついつい遠出も出来ないでいた。今回は、仙台の先輩もテレマーク上達しただろう視察を兼ねての計画である、が、先輩には酷なツアとなってしまった。まぁ山ではいろいろあるのです、と言うことにしておきましょう。
26日:高湯リフト終点9:45〜1490m地点10:30〜1830m地点(五色沼手前)11:50/12:05〜五色沼12:15/50〜一切経山コル13:30〜酸ヶ平13:45/14:15〜浄土平14:45〜吾妻小舎15:08
27日:吾妻小舎7:45〜鳥子平8:20〜高山9:30/45〜990m地点12:05〜林道12:33〜土湯の車道13:45
26日 KO山荘を越えて尾根にとりつく

ゲレンデ蔵王号(大宮発11:49)で一路白石に向かう。この列車、普通で3段寝台車。太田サンと軽く一杯やって就寝、6時少し前に白石に着いた。既に仙台より古田さんが駅舎で待っていてくれて早速高湯の吾妻スキー場に向かった。
ゲレンデの営業を待ってノンビリ準備し、さて出発である。・・・直ぐにリフト乗場まで滑って私はリフトに乗ってしまった、が古田さんがゲレンデで転んでいる。どうもここで怪我をしたみたいである。大丈夫と言うことで吾妻小舎を目指して予定通り行く。雪は強くないものの降り続いている。パウダー状態である。広々とした特徴の無い斜面をトレースを追って行きKO山荘を過ぎるとやっと尾根となり、登りらしい登りになった。
五色沼へ続く尾根に出た

この尾根は直ぐ上で左手の沢中を進み(夏道)、展望のあるコルに着く。沢中辺りから風が激しくなったので、目だし帽を付着けた。さて、ここで一休み。古田さんの左の膝が痛いらしいで、まぁ大丈夫の様だ。
ここからひと登りで五色沼の外輪山の一角にでることになる。時々雲が流れて風雪の中の晴れ間も見える。天気は回復傾向なのだろうか。右手には家形が見え隠れしているが、遠くまでの展望は利かない。
五色沼を見下ろす

五色沼を見下ろす外輪山の一角に出た。結氷した五色沼が幾分青みががって見えている。風雪が激しいが、一瞬の晴れ間が美しい景色を見せてくれていた。先行するパーティは外輪山沿いに進んでいる。何人かが右手を歩いていた。我々は、やっぱ五色沼でしょう、と言う結論に達した。
五色沼にシールをつけたまま滑り込む

少し右手に行くと沼畔まで続く良い斜面があった。晴れ間もある。さて。行くぞということで、シールのまま滑りこんでいった。パウダーなのでシールでもよく滑る。もちろん滑りにくいが結構快適なシュプールを残して結氷した五色沼に降り立った。
が、古田さんがこけていた。なかなか起き上がることが出来ないみたい。登り返すと膝がかなり痛いらしい。・・・古田さんの板、かなりテレマークらしい古い板なので、板も良くない、ということで太田さんの板と取替え、そちらを履いてもうことになった。少々手間取り無事交換終了し、五色沼まで滑りおりてもらう。やはり少しだけ滑りも楽になったみたい。
凍結の五色沼を横断

沼畔に降り立つとストックでガチンガチンと氷結ぐあいを確かめるが、まったくカチンカチン状態で、問題無し(まぁ当然だろう)。五色沼の青々として氷上スキーイングである。結構滑るのでソロソロと行く感じ。後ろのパーティも我々同様に五色沼に降りてくる。やっぱ折角だから外輪山を行くより、この時期ならではの氷上横断の方が風流というもんである。
暴風雪地帯を過ぎて浄土平へ滑り込む

五色沼よりは外輪山のコルへ登り、右側の沢状になっているところに入り登る。トレースもあってひと登りである。と、今まで風がなかったのだが、猛烈な風地獄地帯となって視界も全く無し。ここから酸ヶ平まで本日唯一に近いソロソロ斜面のパウダーランなのだが、方向も見えず、雪面と空との境界も解らず、慎重にくだるはめとなってしまった。残念、・・・さすがに雪質も強風に吹かれて上部は悪かった。あまりの強風にため、酸ヶ平のくだり途中の1900m程度のツェルトをかぶって休憩してしまった。
浄土平横断し吾妻小舎へ急ぐ

酸ヶ平小屋には先行者がやっぱり風を避けていた。さてさて凄い風で参ったが無事古田さんも降りてきた。では浄土平への本日最後の滑りをして、吾妻小舎を目指そう。浄土平へは吹き溜まりのコースである。上部は風に吹かれて固い部分もあったが大満足パウダーだが、斜度が無い。ターンしていると止まってしまうので直滑降パウダーランである。かろうじて見えている吾妻小富士に向けて滑っていく。浄土平はひろびろとした完璧な平らな雪原と化していた。いくつかの施設の建物も風雪に耐えている。さて、雪原を横断しここからは吾妻小舎目指して左より巻いて入っていく。少しの登りもあるが無事吾妻小舎を発見。かなり雪でうまり気味であるが、風情がある小舎だ。
吾妻小舎到着

早速小舎のご主人の遠藤さんがお出迎えしてくれた。そうこうしていると古田さんも小田さんも到着。入口近くの個室を他のパーテイと5名で利用することになった。ストーブも炊かれて暖かい小舎である。素泊まり4800円/人。早速、談話室っぽいところでお酒を飲んでと、なんと同室は、私のHPでもリンクさせて頂いている吉田さんたちだった。まことに奇遇である。山スキーヤーはだいだい志向が同じなのだろうか…。夜は今週の疲れもあるので、19時には眠くなり、朝の6時まで寝てしまった。実に11時間睡眠で快調な朝だつた。・・・が古田さんの足は昨日より、悪い状態で、東吾妻山はあきらめて高山経由でそのまま下山することにした。土湯まで結構の道のり、大丈夫だろうか。
27日 高山へ、先ずは林道を行く

先ずは鳥子平までの林道歩きである。ほとんどパーティが東吾妻に入った様だが、鳥子平まで先行でトレースをつけてくれるパーテイが一組あり楽チンさせて頂いた。ちょうど高山への分岐で追いつき、登りは我々が先行となった。
高山山頂間間近で青空が・・・

高山へは針葉樹林帯固いゆるい登り。視界が最初はないが、山頂近くになると東吾妻ま大きな山容が見えてくるし、青空も広がってきた。・・・これは山頂では良い展望かと、思ったが、これが本日の最高の天気の様だった。
高山山頂から滑り込むパーティ

山頂からの滑降は我々が最初である。さて、行きますか。が、古田さんの足が悪い。のんびりしていると先ほど来、前に行ったり後に来たりとしているパーティが滑り込んでいった。おじさんとおばさんたちである。我々もおじさんだが、もう少し年齢は上みたい。皆さん楽しそうでした。
天気は崩れ、古田さんスキーを脱ぐ

古田さんはさらに大変で辛そうである。ターンをすると耐え切れずに転んでしまい、相当痛いみたい。ターンが出来ない、ので全て直滑降ボーゲンとなった。これではやはり厳しい。先ずは尾根沿いに行き左手の斜面の中に入っていく。パウダーで我々は快適なのであるが古田さんは超大変なのである。斜度が徐々にまして雪室も固くなる部分があり、ここはスキーを脱いでツボ足で歩いて頂いた。
この辺りから天気は一気に悪くなり、以降延々と雪が降り続いた。
樹林帯のパウダーラン

基本的には超快適なパウダースキーイングである。針葉樹林帯の中を快適に飛ばすことができる。滑降コースは登山道沿いでなく、右に大きく廻っている尾根をショートカットし直線で滑っていった。しかし先行するパーティはよくご存知の様で、滑っていっているが、樹林帯の展望なしの中、地形を広く緩やかで目立つものがない。初めての人は標識を追っていかないと迷いそうである。
土湯の標識を目印に尾根を行く

いつのまにか針葉樹林帯からブナやナラ?の混成する森の中の滑降となるが、雪質はパウダーだ。地形も顕著な尾根で特に迷い易いところも無い。
まだまだ続く長い滑降

一向に止む気配の無い雪がドンドン降り続く中、古田さんのペースに合わせて立ち止まりつつ滑っていった。1024mのピークは左手より巻くと切り開きのコース(登山道)となった。ここからは右手の林道にダイレクトに滑り込んでも良いのだが藪が凄そうなので登山道沿いに滑り林道に出た。
今回の最大な難所

その林道は結構長い。それに何と今回の核心部、最大の難所つきであった。松が倒れて完璧に林道を塞いでいる。下もくぐれないし、右手の斜面へも結構枝が張り出して突入を妨げている。しかたない、末の幹を越えていくが、古田さん転倒、膝が痛い。太田さん、塚田と順次松を越えていった。
土湯到着 ご苦労さん

土湯へは林道をそのまま行くと遠回りとなるので、林道の630mコーナより土湯へ繋がる登山道を滑る。ちといやらしい雪質に変化しているし、広くない幅てせ少々難儀しつつも無事下山です。フー疲れた。
ここからはタクシーで高湯、そして共同浴場250円で汗を落として、福島駅前の中華料理屋でタンタン麺を頂き新幹線乗り継ぎで帰った。

後日、先輩の膝の怪我は結構大変な怪我と判明。現在手術して入院中。

ホーム山行記録⇒2003年2002年2001年2000年以前源流釣][温泉山行][花の山行][低山巡り][地域別][百名山
テレマークの分類→【北アルプス信越国境上信国境上越国境尾瀬周辺北信五岳周辺八ヶ岳周辺東海北陸・中央/南アルプス東北

吾妻山高湯〜五色沼〜一切経山〜吾妻小舎〜高山〜土湯1910m テレマークスキーツア


歩行: 時間  分    メンバー:古田、太田
場所:東北        記録日:2005年2月26日、27日