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雨飾山 前沢奥壁左ルンゼ1842m テレマークスキーツアー 


■記録日:2010年4月25日 ■6時間37分 ■場所:信越国境
■メンバー:単独 ■装備:板:ATOMIC TM22(170cm),靴:スカルパT4  

今年の4月4日に前沢の左俣を滑ってみたが、やはり気になるのは右俣(前沢奥壁左ルンゼ)です。右俣の方が200mも山頂よりから落ちてくるし、斜度もあるし、やっぱり雨飾山の南面はここを滑らないといけないのです、そんな気持ちだったので本日ついに決行したわけです。しかしここはHpでも記録は一つしか発見できない、そんなに滑られていない場所みたい。たしかに左俣と同様にアプローチが不便です。私は小谷温泉から雨飾の南尾根を越えてダイレクトに右俣に途中より入り込むことにしました。・・・先週のシラタケ沢の時に遠望した左ルンゼの様子や25000図からの地形で少々新心配なところもありルンゼをそのまま下から行った方が確かめられると思ったからです。
◆コースタイム
雨飾山登山口7:38〜南尾根1500mコル8:45〜南西尾根1540mの窪地9:15/20〜前沢奥壁左ルンゼの登行〜西尾根1842m地点10:57/11:15〜前沢奥壁左ルンゼの滑降〜右俣1300m地点11:43/12:10〜1220m地点でシール装着し南西尾根登り返し〜南西尾根1280mコル12:38〜目黒沢左俣〜南尾根1500mコル3:32/47〜雨飾山登山口14:15
南西尾根の1540m窪地よりの雨飾山

で、前日夜にはたして除雪は終了しているのかが心配でしたがHPで無事雨飾山登山口まで終了していると確認でき心配の一つが解消。さらにルンゼ登行時や滑降時にクラストしていると危険なので雪がある程度緩む時間に合わせての出発が良いと思い、自宅を6時少し前に出発した。途中コンビニで朝飯食べたりして7:20過ぎに雨飾山登山口に着。ここで積雪は2m程度。既に何組も出発していてP2狙いの様です。
大海川の河原より南尾根の1500mコルにダイレクトに突き上げる沢で登る予定ですが、出合は滝。ここでアイゼン。左岸斜面を高巻いて無事沢底に入り1500mコルまで登った。さてここから陽があまり当たっていない斜面のトラバースですが、斜面がまだ固いのでやはりアイゼンで慎重に行き、野球場ほどの大きさの1540m窪地に到着。この窪地地形、なんでここにと不思議な感じです。
前沢右俣に到着、見下ろしてみる

窪地地形よりあまり標高を下げずにトラバースします。直ぐに大きく斜面が広がる前沢の右俣となります。ここから前沢奥壁が大きな壁で眼前に立ちふさいでいます。右ルンゼと左ルンゼがあるのですが、私は左ルンゼなのでそちらが気になり右が果たしてどうだったか記憶にありません。右はおそらくルンゼ状には見えていなかったかな・・・。左ルンゼは右俣斜面が奥壁にぶつかる所で1つ左よりの斜面に入り込む形でルンゼが突き上げています。しかしか奥壁がデカイし、スラブ状に何本も落石の出口がある感じなのでここの下を通って右俣を横断し左ルンゼに入るのは少々緊張します。写真は前沢右俣よりの見下ろしたもの。
奥壁の左ルンゼを登る、そこそこ急です(写真の山は高妻・乙妻山)

その奥壁左ルンゼに入り込みます。斜度は思ったほどではありません。それに気にしていた地図上でルンゼ下にある崖マークは実際は崖で無く、低木の樹林が生えている岩場より斜面という感じで、恐怖心も少し和らぎました。でも登る最中に絶えず右手側には奥壁の岩場で、なかなかのもんです。アイゼンを効かせて登ります。結構固い雪面で、気を使います。しかし斜度はドンドン急になることも無いので、シッカリ注意して歩けばなんとか登り切れそう。
奥壁左ルンゼに兎を追うキツネが現れた

フーっと一息入れていると、ルンゼの西端の樹林のあるところから白いウサギがピョンピョンと走り出てきました。オーっと見ていると少し遅れてなんとキツネが走り出てくるではありませんか。こりゃまた〜と獲物を追ってたんだと思っていると、ルンゼの反対端の岩壁の中にウサギが入っていてキツネもそのまま岩壁の中へ。あんな急な岩場へ二匹とも落ちないか、と思っているとキツネ君だけが現れてルンゼ反対側に戻っていきました。果たしてウサギはどうなってしまったのか? 落ちてでもしまってないか少々心配したりして。
奥壁左ルンゼの終点の西尾根地点1841m

ルンゼをともかくアイゼンで詰めて無事尾根にたどり着きました。ここから雨飾山のむ山頂は手前ピークで隠れて見えていない様ですが、大満足です。範囲側は海谷の山々ですが、左俣の時も思ったのですが、どうもこの辺りからの海谷山塊の展望はパッとしません。まぁルンゼ側には大渚山とか北アの山々が見うていて綺麗ですから、良しです。
奥壁左ルンゼより見下ろす

さて、大休止したらそこそこにルンゼの雪も少しは緩んだでしょうから行きますか。ルンゼを見下ろすますが、岩壁側は上部では少し木々もあって危ない感じはあまりしませんね。でも奥壁の側面を通って滑って行くシュチエーションですからに気合が入ります。さてさて板に100円ワックス塗って行きますよ。滑降開始。
左ルンゼ上部を滑降し記念写真

で、ゼンゼーん問題なしの良い斜面でバッさバッさとエッジを効かせて楽しい連続ターンです。すぐ100m程度高度も落ちて幾分緊張も緩んで記念写真タイムとします。こんな感じです。一定の35度程度と思える斜面が連続して続いていく、の感じかな。時折い混石コロも落ちていたりしますので注意は必要ですが。さて、この後は奥壁直下 ”く” の字部分です。ここが落石の巣ですから注意してサッと通り過ぎて高度をさらに下げて安全地帯まで滑り込んで休憩です。”く” の字部分はこのコースの核心部でしょうか。
1300m地点より前沢右俣を見上げる

左ルンゼは正面の絶壁直下で左の曲がりこんで突き上げて行く雪の繋がりです。ここまで来ると奥壁が向こうに見えていて、なんだか山頂もみわからず岩の塊っつう感じです。デブリは左岸斜面より落ちてきていますが大規模ではありません。ここでランチして休憩し、振り返りつしばしあそこから滑ったんか、、、!と関心しきりしてました。しかし暑い、今日はかなり暑い。
1300m地点の前沢右俣を見下ろす

さて、ここからどう戻るか、です。地図と睨めっこしたり地形を確認したりします。南西尾根の1280m付近のコルから目黒沢にトラバース気味に入り込んで、そのまま登りあげて南尾根1500mコルに出ればOK。
1220m付近まで滑ってシール装着し1280mコルへ登り返します。コルから目黒沢方面の斜面は土砂を混じえて斜面となっていました。目黒沢は広々とした雪原を下部にもっていて意外にも北アの展望が良いですね。この沢を詰めていくと1500mのコルです。朝ここを通過しているのです。で、後はP2の方達のシュプールがいっぱい付いている広々とした尾根を滑って大海川、で登山口で終わり。一周しました。